日本のスマホ価格、G20平均を大幅に下回る水準 iPhone 17は20.5%安い=ICT総研
ICT総研は23日、スマートフォンとタブレット端末の価格に関する海外比較調査の結果を公表。G20構成国で比較したところ、日本における端末価格は総じてG20平均を下回る水準にあることが明らかになった。
調査は2025年9月時点のメーカー直販価格を対象に、税関の為替レートで日本円に換算して実施。新発売の「iPhone 17」について、国内の販売価格は129,800円で、G20平均と比べて20.5%安く、iPhone16は114,800円でG20平均より19.7%安かった。

Google Pixel10は143,900円で、G20平均と比べて9.4%安い水準となっている。Galaxyシリーズはモデルにより異なるが、日本での価格はG20平均よりも11%から19%安い。このほか、中華メーカー(OPPOやXiaomi)の端末も10%から20%安くなっており、今回調査対象とした全てのスマートフォンの日本での価格がG20平均を下回った。
タブレット端末でも同様の傾向で、OPPO製端末1機種を除いてすべてG20平均より安い水準となっていた。
スマートフォン業界をめぐっては、原材料や輸送コストの上昇、円安などの影響で物価が上昇する端末の価格も上昇傾向にある。また、米国のトランプ政権による関税措置の影響も引き続き懸念されている状況にもある。
そうしたなかで、調査時点の価格は前回調査の2025年4月と比べて若干上がっている傾向は見られるものの、日本での価格が他国と比べて安い傾向に変化はなかったと分析している。