ゲーマーの9割が「リメイク」作品をプレイ 過度な改変には賛否両論も…全体的に好意的=海外調査


ゲーマーの9割が「リメイク」作品をプレイ 過度な改変には賛否両論も…全体的に好意的=海外調査
「東京ゲームショウ2025」に出展した『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』9月30日発売予定

海外の市場調査・コンサルティング会社のMTMが9月に発表した調査報告書によると、PC・コンソールゲーマーの90%が過去一年内にリメイクもしくはリマスター作品をプレイしていることが明らかになった。

今日、日本国内外から多数のリメイク・リマスター作品が展開されており、国内大手パブリッシャーでも「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」シリーズから「メタルギアソリッド」などで知られ、好評を博している。今後も前者2作品を筆頭に展開が控えており、先日開催された「東京ゲームショウ2025」でもプロモーションが行われ印象づけた。

今回「Remake vs Innovate: Is the past the future of gaming?」と題された同報告書では調査は米国と英国のコンソール・PCゲーマー1,500人から各750人が参加。MTMはリメイクを「オリジナル作品を一から再構築し、グラフィック、ゲームプレイメカニクス、時にはストーリー要素を更新した再構成版」と定義し、リマスターを「ビジュアル、サウンド、パフォーマンスを向上させたオリジナル作品の強化版」と区別している。

調査結果によると、過去1年間に90%がリメイクやリマスター作品をプレイした経験があり、そのなかの更に85%が、オリジナル版を未プレイだったという。そして、回答者の76%がこうした作品を「魅力的」と感じていることも判明した。

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また、これらの作品における意識調査として「昔のお気に入りをまだプレイしていない人と共有する良い方法だ」と答えた人は71%、「リメイクやリマスターを使って古いゲームを初めて発見するのが好きです」と答えた人は67%と、それぞれ高い水準で好意的に捉えられていることもわかった。

一方で、原作作品を忠実に再現するか否かに関する捉え方は意見が分かれた。「物語やゲームプレイの要素を変更すると、より良いものになる」という設問に同意したのは35%、同意しないは30%、どちらでもないは35%と拮抗している。

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また、調査側はスタジオ側のメリットとして「確実性を伴う新規IPの立ち上げと比較して、より高い売上を期待できる」というメリットを挙げつつも、これらの作品ばかりに焦点が当てられてしうと「イノベーションが阻害され、素晴らしい、そしてユニークな体験を見逃してしまう可能性がある」と指摘している。

詳細レポート:Is the past the future of gaming?

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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