米国で「Xbox」短期間で2度の大幅値上げ、現地ゲーマー悲鳴 高性能機はほぼ10万円に


米国で「Xbox」短期間で2度の大幅値上げ、現地ゲーマー悲鳴 高性能機はほぼ10万円に
Image by Billy Freeman

米マイクロソフトは10月3日から、米国市場におけるXboxシリーズの本体価格を引き上げると発表した。今年5月に実施した値上げからわずか4カ月での再度の価格改定発表となる。日本での価格に変更はない。

5月に行われた価格改定では、Xbox Series SとSeries Xが80ドルから130ドル値上げされ、世界各国で実施されたが、今回の値上げは米国市場に限定される。同社は「米国以外の国々での価格設定は据え置く」と明言している。コントローラーやヘッドセット、その他すべての市場における製品価格についても変更はない。

10月3日から適用される詳しい新価格は、Xbox Series S 512GBモデルが379.99ドルから399.99ドル(約5.9万円)に20ドル値上げ、同1TBモデルが429.99ドルから449.99ドルに20ドル値上げとなる。Xbox Series X Digitalは549.99ドルから599.99ドルに50ドル、標準のXbox Series Xは599.99ドルから649.99ドル(9.6万円)に50ドル、2TB容量のGalaxy Black Special Editionは729.99ドルから799.99ドルに70ドルそれぞれ値上げされる。

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Pricing in the United States

マイクロソフトは価格改定の理由について「マクロ経済環境の変化により」と説明。同社は「これらの変更は困難なものであると認識しており、慎重に検討を重ねて決定しました」「今後も、あらゆる画面でより多くのゲームをプレイできる機会を提供し、Xboxプレイヤーの皆様に価値を提供することに注力してまいります」と述べた。

マイクロソフトは価格上昇の具体的な根拠を明示していないが、トランプ政権が進める一連の関税政策が影響している可能性があると指摘され、現地消費者の意欲減退も懸念されている。

同社の1-3月期決算によると、Xbox事業におけるシリーズ本体の販売数は前年同期比で6%減となっていた一方、全体売上は前年比5%増加した。サブスクリプションサービスやマルチプラットフォーム展開によるソフトウェア収益の拡大によるもので、同領域を推進する動きも見受けられている。

著者 経済/社会担当
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