今どきの女子小学生は意外とテレビっ子?6割が「毎日1時間以上」視聴―ちゃお調べ

小学館発行の少女まんが誌『ちゃお』が主導となって展開する「JS研究所」が実施した女子小学生のメディア利用実態調査によると、63.6%が毎日1時間以上テレビを視聴していることが明らかになった。同時にYouTubeについては39.2%が毎日1時間以上視聴している実態が判明した。
調査は『ちゃお』の2025年6月号で読者を対象に実施。テレビの視聴時間については「1時間以上〜2時間未満」が30.0%で最多となり、「2時間以上〜3時間未満」が16.0%、「3時間以上」が17.6%となった。「ほとんど見ない」と回答したのはわずか2.8%にとどまった。
また、浸透が進んだスマートフォンやタブレットを利用したSNS・動画プラットフォームについては、YouTubeが圧倒的な存在感を示した。利用者は82.8%に上り、毎日1時間以上視聴する層は「1時間以上~2時間未満」が22.2%、「2時間以上~3時間未満」が10.4%、「3時間以上」が6.6%となった。
他のSNSプラットフォームの利用状況を見ると、TikTokは24.8%、Xは15.8%、Instagramは23.0%の利用率にとどまり、これらの多くは「30分以内」のライトな接触であることが分かった。
総務省の調査によると、10代のテレビ視聴時間が平均46.0分であるのに対し、インターネット利用時間は193.3分に達している。こうした中で今回の調査結果について「趣味や好きなアイドルの動画など、自身の興味を深掘りするためのメディアとして活用している姿を反映している」と調査元は分析している。
編集長は今回の調査結果について「JSのメディア接触は『新旧のハイブリッド』になっています」とコメント。「テレビは「家族で同じ時間を共有する場」として根強く支持されており、一方でYouTubeは「自分の好きな世界に没入する場」として圧倒的な存在感を示しています。つまりJSのみんなは「家族と一緒に楽しむ時間」と「自分だけの世界を楽しむ時間」を上手に使い分けていると言えます」と分析している。