新作『シャドバ』配信1ヵ月で世界収益44.6億円超 前作上回るスタート、収益方針は「ポケポケ」に類似か

6月17日リリースのデジタルカードゲーム『シャドウバース』後継作『Shadowverse: Worlds Beyond』が、リリース1ヵ月で世界110万以上のダウンロードと44億5,880万円(3,000万ドル/USD=149円換算)近い推計収益を記録した。調査会社Sensor Towerが発表したデータによるもので、同ジャンルでは新パック投入が収益維持が重要であることも明らかになった。
2016年6月にリリースされた前作『シャドウバース』の後継作として登場した同タイトルは「超進化」や「パーク機能」などの新要素に加え、完全新作の全編フルボイスストーリーを追加。モバイル版に加えてパソコン(Steam)版もリリースされており、Steamでは日本が17%でトップシェアを占めるものの、アメリカと中国が12%、台湾が8%と世界各地でプレイされている状況が確認された。
若年層の支持顕著に
日本市場に焦点を当てた分析について、調査元は収益性の高さが顕著に現れていると評価した。

初月のダウンロード数は前作の100万以上に対し80万以上と下回ったものの、収益では前作の2,500万ドルを上回る2,800万ドル以上を記録した。1ダウンロードあたりの収益は前作を超える水準となっている。
このジャンルの収益動向については、2024年10月にリリースされた『Pokémon TCG Pocket』の事例が参考になる。日本における2025年4月から6月の同タイトルの収益は1.1億ドル以上を記録しており、拡張パックおよびテーマ拡張パックの投入時期に合わせて大きく上昇していることが確認されている。『Shadowverse: Worlds Beyond』でも新弾カードパック投入を10月下旬の第4弾まで事前告知している。
プレイヤー層の分析では、男女比は両タイトルとも男性9対女性1で共通しており、「PCゲーマー」「コアゲーマー」が上位層となっている。一方、年齢層では前作より若い世代からの支持が厚く、特に18歳から24歳の層で前作を上回っている。メインターゲットの25歳から34歳の層と合わせると全体の90%近くを占めており、前作プレイヤーの若い層から支持を獲得していることが示されている。(出典:SensorTower社)