「鬼滅の刃」接触人数は1011万人と推計 コンテンツ支出額が過去最高の8.5万円を記録


「鬼滅の刃」接触人数は1011万人と推計 コンテンツ支出額が過去最高の8.5万円を記録

博報堂グループがとりまとめた最新の「コンテンツファン消費行動調査2025」によると、生活者のコンテンツへの支出金額は1人当たり8万5137円となり、前年比6034円増加して2011年の調査開始以来過去最高を記録した。

コロナ禍で落ち込んだ後、2023年調査以降3年連続の上昇となり、リアルイベント市場が好調を牽引した。推定市場規模は1兆2596億円と前年比22%の大幅な拡大を見せ、関連グッズ市場も7106億円、デジタルコンテンツ市場も4827億円と引き続き高い水準を維持している。

また、今回の調査ではどれだけ多くの生活者に接触できているかを示す「リーチ力」と、ファンに支出を促す力を示す「支出喚起力」のランキングも公表。トップ20位までにランクインしたのは、前年調査に続き『鬼滅の刃』、『名探偵コナン』、『ONE PIECE』、『ポケットモンスター』の4つとアニメ作品の強さが浮き彫りとなった。

■リーチ力ランキング
1位 鬼滅の刃(1011万人)
2位【推しの子】(718万人)
3位 SPY×FAMILY(690万人)
4位 薬屋のひとりごと
5位 Mrs. GREEN APPLE (前年18位)
6位 名探偵コナン
7位 Official髭男dism
8位 あいみょん
9位 米津玄師
10位ONE PIECE

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そうした中、同社は『Mrs. GREEN APPLE』の成長に注目した。「リーチ力」ランキングでは5位(前年18位)、「支出喚起力」ランキングでは11位(前年トップ20位圏外)と、初めて両方でランクイン。アーティストで両方にランクインしたのは2022年調査の『嵐』以来としている。

同社は「楽曲そのものだけでなく幅広くコンテンツに関連した支出をしていることがわかります。2024年は高い頻度で新曲を発表し、サブスクリプションサービス上で実際の視聴やファンを増やしながら、コンサートや音楽フェス、その配信などで広く収益を得られたようです」と分析している。

著者 経済/社会担当
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