お小遣いを“QR決済で送金”する家庭は多い?高校生のキャッシュレス利用率6割超え、家族間送金も活発化

IT・モバイル分野の調査分析を行うMMD研究所が7日に取りまとめた「高校生と高校生の子を持つ親のキャッシュレスに関する実態調査」報告によると、高校生の直近半年でのキャッシュレス利用率は62.1%となった。
通信契約しているスマートフォンを所有する15歳から18歳の高校生1,114人を対象に直近半年に利用した決済方法を調査したところ、「現金」が92.1%と最も多く、次いで「QRコード決済」が50.8%、「カード式の非接触の電子マネー」が17.8%となった。

親子それぞれで家族間送金が活発に
一方、高校生の「親」のキャッシュレス利用率は91.0%に達している。30歳から69歳で通信契約しているスマートフォンを所有し、高校生の子どもを持つ親1,681人への調査では、「現金」が78.0%、「クレジットカード(サイン、暗証番号決済)」が68.2%、「QRコード決済」が61.0%の順となった。
また、QRコード決済を利用する高校生300人のうち、送金機能の利用経験者は34.7%だったほか、直近半年で送金機能を利用した人を対象とした調査では、74.7%が「家族間送金をした」と回答している。
高校生の親についても、QRコード決済利用者1,026人のうち51.0%が直近半年での送金経験があると回答した。このうち直近半年で送金経験があると答えた524人の82.5%が「家族間送金をした」としており、親子間でのQRコード決済を通じた送金が活発に行われていることが明らかになった。
経済圏への意識についても調査した結果、高校生の親の73.4%が経済圏を「意識している」と回答した。最も意識されている経済圏は「楽天経済圏」が36.8%でトップとなり、次いで「PayPay経済圏」が23.5%、「ドコモ経済圏」が19.1%と続いた。
活用している共通ポイントでは、「楽天ポイント」が65.3%と最も多く、「PayPayポイント」が53.2%、「dポイント」が48.3%の順となった。最も活用している共通ポイントでも同様の順位で、「楽天ポイント」が34.5%、「PayPayポイント」が20.6%、「dポイント」が17.5%となっている。