スマホゲーム市場、収益首位がモンスト→ポケポケに入れ替わる。新作は「ガンダム」が大きな存在感放つ

モバイルアプリ分析企業Sensor Towerが取りまとめた2025年上半期の日本モバイルゲーム市場調査において、DeNAとポケモンが手掛ける新作『Pokémon TCG Pocket』が収益・ダウンロード数ともにトップを記録した。
同タイトルは2025年上半期に世界で6億ドル以上の収益を上げており、このうち35%以上が日本市場からのものとなっている。日本のモバイルゲーム市場では2022年下半期から5半期連続で『モンスターストライク』が収益トップの座を占めていたが、2024年10月にリリースされた『Pokémon TCG Pocket』がこれを上回った。
ダウンロード数においても『Pokémon TCG Pocket』が首位となり、2025年上半期に日本で400万以上を記録した。2位には『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』が300万以上のダウンロード数でランクインしている。
新作の成長の観点では、2025年4月にリリースされた『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』が際立った成績を見せた。同作はガンダムIPを活用したターン制タクティクスゲームで、リリース当日から日本におけるApp StoreとGoogle Playのダウンロード数は100万を超え、ランキングでトップスタートを切りダウンロード数成長量ランキングで首位を獲得した。集計対象期間が2.5ヵ月程度ながら、2025年上半期に日本で8,000万ドル以上の収益を記録している。
パブリッシャー別収益では『学園アイドルマスター』『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などを展開するバンダイナムコエンターテインメントが首位に。好調に推移し、同期間に4億ドル近い収益を記録している。
ダウンロード数トップ10には、カジュアルゲームである『Color Block Jam』『Car Jam』『ブロックブラスト』『Screw Sort 3D』の4つのパズルゲームがランクインし、同ジャンルの高い人気を示した。これらはいずれも海外パブリッシャーのタイトルで、なかでもMindscaplayは2タイトルをランクインさせた。
リリースから12年目を迎えた『にゃんこ大戦争』は収益成長量で6位にランクインし、2025年4月には過去最高の月間収益となる1,200万ドル以上を日本で達成した。