VTuberを推すキッカケは?見た目よりも「トーク力重視」推し変や“にじホロ2強”の実態も判明


VTuberを推すキッカケは?見た目よりも「トーク力重視」推し変や“にじホロ2強”の実態も判明
"VTuberブーム"は海外でも―ライブには「ホロライブ インドネシア」所属VTuberも出演(写真=2023年) / © 2016 COVER Corp

キャラクターグッズの小売販売等を行うトイズキングは、VTuberを週1回以上視聴している10~30代の男女1,013人を対象に、「VTuberファンの応援スタイルとグッズ購入意向」に関する調査を実施し、その結果を発表した。

調査では、現在推しているVTuberとして宝鐘マリン(24人)、剣持刀也(16人)、兎田ぺこら(13人)、しぐれうい(13人)、さくらみこ(13人)、白上フブキ(13人)が上位に挙がった。「ホロライブプロダクション」と「にじさんじプロジェクト」所属のVTuberが上位を占める結果となっている。

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視聴するVTuberの活動形態については、「事務所所属が多い」と回答した方が58.3%で最多となり、「個人活動が多い」の29.5%、「どちらも同じくらい」の12.2%を大きく上回った。よく視聴するVTuber事務所では、「にじさんじプロジェクト」が51.0%、「ホロライブプロダクション」が47.8%でをほぼ拮抗し、3位の「ぶいすぽっ!」16.7%大きく引き離した。二大事務所が現在のVTuber業界を強力に牽引している現状を示した。

次いで、推しているVTuberの主なジャンル・スタイルでは、「雑談・日常トーク」が52.1%で最も多く、「ゲーム実況」50.1%、「歌・音楽活動」42.7%と続いた。多くのファンがVTuberに求めるのは、単なるエンターテインメント性だけでなく、等身大の人間性や飾らない日常会話から得られる親近感、そして癒やしであることが見て取れる。

VTuberにハマったきっかけについては、「トークの面白さ」が54.9%で最多となり、「ゲーム実況時のスキルやリアクション」38.0%、「歌唱力」30.9%を上回った。推しているVTuberの好きなところでは、「声」が51.0%で最も多く、「キャラクターのビジュアル」48.7%、「話し方や言葉選び」45.6%と続いた。

一方、推し変の経験がある方にその理由を尋ねたところ、「見た目・キャラデザがより刺さった」20.3%と「新しい推しの方が魅力的に感じてしまった」20.2%がほぼ同率で上位を占め、「配信スタイルが合わなくなった」14.7%が続いた。

あると好まれるグッズは?

グッズ所有については、約7割が「はい」と回答し、多くのファンが何らかの形でグッズを通じて推しを応援している実態が明らかになった。所有しているVTuberグッズの種類では、「アクリルスタンド」が47.9%で最も多く、「ぬいぐるみ」39.9%、「スマートフォンの壁紙やボイスなどデジタルグッズ」26.6%と続いた。

今後ほしいと思うVTuberグッズについては、「マグカップ、文具など実用的なもの」が29.6%で最も多く、「ぬいぐるみ」23.0%、「スマートフォンの壁紙やボイスなどデジタルグッズ」22.3%と続いた。この結果から、ファンがグッズに求めるものが、単なるコレクションアイテムから「日常生活で使える実用品」へとシフトしている可能性も示された。

今回の調査を通じて、視聴対象としては事務所所属VTuberが支持を集める一方で、ファンを惹きつける最大の要因は、キャラクターのビジュアル以上に「トークの面白さ」や「声」「話し方」といった、人間的な魅力であることが判明した。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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