タイトー、VTuber「kson」「アイアンマウス」フィギュア受付を一時停止 VShojoの脱退、閉鎖騒動を受け

株式会社タイトーは25日、同社のフィギュアブランド「DRESSTA」から発売予定の新商品「VShojo DRESSTA kson」「VShojo DRESSTA アイアンマウス」について、予約受付を一時停止することを発表した。
今回の決定は、両名が所属していたVTuberエージェンシー「VShojo」からの脱退を巡る「報道されている一連の騒動」によるもの。「本件につきましては、kson様、アイアンマウス様のVshojo脱退に伴い、予約受付を勝手ながら一旦停止させていただきます」と説明している。
タイトーは今後の対応について、「関係各所と発売に向けた調整・交渉を進めkson様、アイアンマウス様、そしてお客様にとって最善の形で発売できるよう、引き続き尽力してまいります」とコメント。発売中止ではなく、脱退後の個人との連携で販売を行うものとみられる。発売に関する最終的な詳細は、確定次第改めて公式サイトなどで告知するとしている。
先の説明にあるとおり背景として、両氏はVshojoを相次ぎ脱退していた。7月22日に「アイアンマウス」さんがVShojoから約7400万円の寄付金未払いがあると告発。同じく所属タレントの「kson」さんも数千万円規模の報酬未払いを明らかにし、脱退を発表するという事態が発生していた。
VShojoはアメリカを拠点とするVTuberエージェンシーで知られるが、昨日25日(日本時間)には同所が資金難にともない閉鎖することが決定。未払い金問題について、前者アイアンマウスさんの資金流用を認めたものの、今後の具体的な対応については触れられていない。
フィギュア展開についてはVshojoの日本公式アカウントが過去5日以内に告知投稿をリポストするなど、特段の騒動を感じさせる状況ではなかった。しかし、公式発表後に販売停止が明らかになったことでタイトー側もVshojo社絡みで同社担当などとの対応に追われているとみられる。