恋愛よりも“推し”が大事?未婚女性の半数が「推し活優先」パートナーとは共感よりも理解求める

アプリ情報サイト「アプリブ」などを運営するナイルは7月、20~39歳の未婚女性2105人を対象に、推し活と恋愛に関する調査調査を実施。報告結果によると、58.8%の未婚女性が「推しがいる」と回答し、過去を含めると75.1%が推し活を経験していることが判明した。
そして現在もしくは過去に推しがいたと回答した女性のうち推し活と恋愛、どちらが優先順位が高いかを聞くと、49.1%が「推し活のほうが高い」と答え、「恋愛のほうが高い」の32.9%を大きく上回った。
また、恋人や配偶者に対する推し活のスタンスについては「推し活に理解を示してくれる人がいい」が38.3%で最多となり、「否定されなければいい」が26.8%で続いた。「一緒に楽しみたい」よりも「尊重されたい」「干渉されたくない」という姿勢が主流となっており、推し活が「個人の精神的拠り所」として確立されていることがうかがえるという。
推し活を「どの程度オープンにしているか」については、89.5%が恋人に推しの存在を明かしているものの、「ある程度話すが深くは話さない」が52.6%で最多を占めた。「共感を求めるというよりも、自分の中だけで楽しむ“推し活の領域”を大切にしたい気持ちも感じられます」
また、推し活が原因で恋人とのすれ違いを感じた人は36.7%にとどまり、多くが恋愛と推し活を両立させている。ただし、すれ違いを経験した女性からは「恋人の前で推しの画像を見ていたら、嫉妬されて怒られた(20代前半)」「熱量に引かれた感じがした(20代後半)」「月に何度も観劇に行くことへの理解が得られず喧嘩になった(30代前半)」「推し活優先で予定が合わない(20代後半)」とのエピソードも。価値観のギャップが火種となるケースも存在している。
今回の調査結果について同社は、推しが現代女性の感情や生活を豊かにするパートナー的存在になっていると分析。「恋愛・結婚だけが幸せの形ではない時代、推し活は自分らしさを尊重する生き方の象徴として、今後もますます広がっていくことが予想されます」