マッチングアプリ使用時間、日本が世界首位に「Tinder」は「Pairs」よりも若年層が多い傾向

モバイルアプリ分析企業Sensor Towerは7月、日本のマッチングアプリジャンルの調査結果を報告し、1日あたりの使用時間が世界トップであることが明らかになった。同社データによると、Match Groupが運営する「Pairs」と「Tinder」の2つのアプリが日本市場で際立った存在感を示しているという。
過去3年間の期間において、国別マッチングアプリ市場規模ではアメリカが70億ドル以上でトップを占める一方、日本は16億ドルで2位となった。しかし、人口比を考慮すると、日本は極めて大きな市場規模を持つことになるという。
調査元は日本のマッチングアプリ使用時間の長さに注目しており、同期間の1日あたりの平均使用時間において、日本がグローバルで首位を獲得した。市場規模でトップのアメリカは24位で平均使用時間は10.9分となっている。
日本国内のマッチングアプリ競争では、ダウンロード数で「Tinder」が首位を獲得し、「Pairs」が僅差で2位となった。両アプリともMatch Groupの運営であり、上位を独占する格好となっている。上位5アプリはいずれも同期間で300万以上のダウンロード数を記録した。
ユーザー層の分析では、2025年第1四半期のApp Storeデータによると、いずれのマッチングアプリも25歳から34歳の層が最多ユーザーとなっている。しかし各アプリで特色が見られ、「Tinder」は18歳から24歳の層が17%を占めており、「Pairs」の7%と比較して若年層からの支持が高い。
一方「Pairs」は35歳から44歳の層が唯一30%に達し、45歳から54歳の層も5%を占めている。これらの合計は35%となり、他のマッチングアプリが30%以下である中、中高年ユーザーからの支持の高さが際立っている。