米通販で「ポケカ」売上が一部2倍超の躍進…3DSなど中古ゲーム機も想像以上に売れる


米通販で「ポケカ」売上が一部2倍超の躍進…3DSなど中古ゲーム機も想像以上に売れる

米コマース大手のeBay(イーベイ)は28日、4-6月期における日本からの出品、いわゆる「越境EC」の販売動向をまとめたレポートを公表。特にトレーディングカード市場では前年同期比約1.7倍の大幅な成長を記録した。

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米国の関税免除制度「デミニミス・ルール」の対象となっていた、800ドル以下の低価格商品が好調な売れ行きを見せている。

なかでも最も躍進したカテゴリーはトレーディングカードで、ポケモンカードが圧倒的なトップシェアを維持している。新弾ボックスとシングルカードの両方が好調を継続し、ボックスは前年同期比で2倍以上の売上を達成した。

4月18日に発売された「ロケット団の栄光」は特に大きな伸びを見せ、今期の成長を牽引した代表的なタイトルとなった。鑑定済みの高額カードでは日本から38,000ドル(約561万円)で販売される事例も見られ、プレミアム市場も活況を呈している。

次いで活発だったのは「ビデオゲーム本体」カテゴリーで、前年同期比約1.3倍の成長を記録した。中古ビデオゲーム本体が引き続き強い需要を維持しており、「eBay Refurbished(保証付き整備品)プログラム」により整備済み商品として生まれ変わった3DSなどの中古ゲーム機が売上拡大に貢献した。

自動車パーツは前年同期比約1.2倍、バイクパーツが約1.5倍の成長を示している。「車は直して使う」という米国バイヤーの購買意欲を背景に、車の修理のために日本から車パーツを購入する動きが活発化している。バイクパーツではホンダ、スズキ、カワサキのスポーツ系・オフロードバイク向けの純正部品が多く取引され、自動車パーツではトヨタ、ホンダの人気車種向けの電動ウォーターポンプやサスペンション部品が定番商品として安定した需要を維持している。

今後の展望について、同社は米国関税政策の変更が大きな転換点になるとの見方を示している。

著者 経済/社会担当
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