電力会社を「乗り換えたことがある」は4割超　理由に「料金が高い」「引っ越したから」多数派

モバイル分野の市場調査などを行うMMD研究所は20日、電力会社の乗り換えに関する消費者動向調査の結果を発表。調査によると、電力会社を乗り換えた経験のある消費者の割合は41.8％に達し、その主な理由として「料金の高さ」が挙げられることが明らかになった。

調査は20歳から69歳の男女5万人に訊く予備調査、電力会社を乗り換えた1,000人を対象とした本調査で構成。まず、電力会社の乗り換え経験について、家電量販店または家電量販店以外の店頭で電力会社と契約した2万1,056人に聞いたところ、「乗り換えたことがある」との回答が41.8％、「乗り換えたことはない」が58.2％となった。

乗り換えを行った理由については、「料金が高いから」が24.9％で最も多く、「他社のキャンペーンが魅力的だったから」が14.3％で続いた。「引っ越しをしたから」と「家計を見直したから」はそれぞれ11.3％で同率となった。契約場所については「インターネット」が17.3％で最多、「不動産や引っ越し会社」が10.9％、「電話」が10.8％で続いた。

次いで現在契約している電力会社を知った経緯では、乗り換え経験者1,000人の回答で「お店の店員から聞いた」が15.7％で最も多く、「比較サイト」が12.2％、「WEB上での広告」が11.9％となった。今後の乗り換え意向については、乗り換え経験者の20.7％が「乗り換えを検討している」と回答した一方、50.0％が「乗り換えたいと思わない」と答えた。

電力会社を選ぶうえで重視した点については、複数回答可の質問で「料金の安さ」が64.8％で圧倒的な支持を集めた。これに「料金プランのわかりやすさ・充実さ」が38.5％、「企業としての安定性」が30.3％で続いた。