MIXI、中間期は減収減益…モンストのユーザー数減など影響 M&A進行で売上予想上方修正
モバイルゲーム開発などを手掛けるMIXIは14日、同社の2026年3月期第2四半期(中間期)決算を公表。売上高が前年同期比2.0%減の674億2800万円、営業利益が同17.5%減の72億1400万円と減収減益で推移した。
減収の理由について、同社は主力のデジタルエンターテインメント事業で「モンスターストライク」の月間アクティブユーザー数が減少したことが響いた。また、減益については投資事業が前年に⼤型案件の株式売却益を計上したことによる反動となっている。

主力となるデジタルエンターテインメント事業の売上高は前年同期比11.1%減の356億9200万円となった。「モンスターストライク」はMAUが減少したことにより、前年同期と比較して売上高が減少した。同タイトルの今後については「下期は、12周年施策や初の地上波テレビアニメ放映、企業とのタイアップなど、様々な施策を展開しながら話題性とタッチポイントの拡⼤を図っていきます。」と意気込む。
一方、コスト効率化等により事業利益は同2.5%増の165億7100万円と増加した。
スポーツ事業は好調で、売上高が前年同期比20.5%増の219億7700万円となった。ベッティングサービス「TIPSTAR」のオンライン車券販売高の増加や、子会社のeコマース事業等の売上伸長が寄与。千葉ジェッツについても、前年の「LaLa arena TOKYO-BAY」開業によりチケット販売やスポンサー収入が拡大し、増収増益となった。
ただ、同期に連結子会社となったPointsBet Holdings Limitedの取得関連費用を計上したことなどで、セグメント利益は同38.6%減の4億4100万円にとどまった。
なお、同社は本発表とあわせて通期業績予想の上方修正を実施。売上高は前回予想1550億円から1680億円へ上振れを見通した一方、その他利益指標は据え置きとなっている。
