増える携帯回線+電気のセット販売、全体の“10人に一人”が契約 約半数が「揃える意向はない」


増える携帯回線+電気のセット販売、全体の“10人に一人”が契約 約半数が「揃える意向はない」

モバイル分野の調査機関・MMD研究所は13日、2025年の電力・ガス契約実態に関する調査結果を発表。大手通信キャリアが提供する電力サービスの契約割合は合計で8.9%となり、このうち「auでんき」が4.0%で最も多くの契約を獲得していることがわかった。

2016年の電力自由化後以降、電気の購入先を自由に選択することができるようになったことに伴い、通信キャリアやインターネットサービスプロバイダも電気販売を行い「セット割」のような施策を行う事例が増えている。

ガスとのセット販売はかなり少数派

調査では、20歳から69歳の男女5万人を対象とした予備調査と、電力会社を乗り換えた経験のある1000人を対象とした本調査を実施。予備調査にて、現在契約している電力会社を問うと「東京電力」が19.7%で最多となり、「関西電力」の9.8%、「中部電力」の8.1%が続いた。大手通信キャリア系では「auでんき」4.0%、「ソフトバンクでんき」2.5%、「楽天でんき」1.4%、「ドコモでんき」1.0%の順となった。

また、電気とあわせて販売されることもある「ガス」の契約状況では「東京ガス」が18.3%でトップとなり、「大阪ガス」8.4%、「東邦ガス」3.6%が上位を占めた。大手通信キャリア系のガスサービス契約は合計1.9%にとどまり、内訳は「ガス for au」1.0%、「楽天ガス」0.7%、「ソフトバンクガス」0.2%となり、かなりの少数派であることもわかった。

0615-29l3x59h

また、電力とガスの両方を契約している回答者のうち、同一会社で契約している割合は17.2%だった。同一会社契約の内訳では「東京ガス」が50.1%、「大阪ガス」が22.2%、「東邦ガス」が9.0%の順となった。

電力会社の乗り換え経験者に対して実施した本調査では、スマートフォンやインターネット回線などのサービスと電力会社を同一会社に統一したいか?との意向について質問したところ、約半数の47.8%が否定的な回答をした。

また、統一を希望する回答者が最も重視するサービスは「スマートフォン回線」で77.8%を占め、「インターネット回線」65.8%、「ガスサービス」29.1%が続いた。

著者 編集部 IT/デジタル担当
ほんの少し視点を変えてみるとテクノロジーはもっと面白くなる。そんな考えのもと、最新のIT、ガジェットに関するホットな話題や、エンタメを楽しむならコレ!といった耳寄り情報も提供しています。