ゲーム開発のgumi、5-7月期は売上半減も経常利益371.1%増 暗号資産の購入進める


ゲーム開発のgumi、5-7月期は売上半減も経常利益371.1%増 暗号資産の購入進める

モバイルゲーム開発のgumiは12日、26年4月期第1四半期(5-7月期)決算を発表。売上高は前年同期比52.5%減の13億5,432万円となったものの、営業利益は11.0%増の7,255万円、経常利益は371.1%増の12億3,442万円、四半期純利益は12億4,793万円と大幅な改善を見せた。前年同期は1億6,742万円の純損失を計上していた。

中心となっていたモバイルオンラインゲーム事業では、不採算タイトルの早期撤退や一部タイトルの他社への運営移管、子会社エイリム株式の譲渡などの影響により、売上高は前年同期比66.5%減の7億6,381万円となり減収の影響が大きかった。9,314万円の営業損失を計上し、赤字転換となった。

一方、同社が近年注力するブロックチェーン事業は好調な推移を示した。ブロックチェーン技術を活用した推し活プロジェクト「OSHI3」の第一弾タイトル「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」の配信や暗号資産の受領に伴う売上計上により増収となった。

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同社は直近半年間で10億円分のビットコイン(BTC)を購入、さらに先日には25億円規模で「XRP」を購入することを表明。この保有暗号資産について、変動による時価の算定を行った結果、連結決算により10億9,400万円を営業外収益として計上したことを明らかにした。

今後の方針について、同社はモバイルオンラインゲーム事業では他社IPタイトルを主軸とし、オリジナルタイトルの開発は当面行わない方針を示している。なお、業績予想は「事業環境の変化が激しく適正かつ合理的な業績予想の算出が困難」として非開示としている。

著者 経済/社会担当
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