「にじさんじ」ANYCOLOR、好業績受けて株式ストップ高 5-7月期は“利益157%増”大幅成長


「にじさんじ」ANYCOLOR、好業績受けて株式ストップ高 5-7月期は“利益157%増”大幅成長
2月に開催されたイベント「にじさんじフェス2025」(2025年2月21日/千葉市美浜区)

VTuberグループ「にじさんじ」を運営するエニーカラーは10日、2026年4月期第1四半期(5-7月期)決算を発表。売上高は157億6800万円(前年同四半期比112.1%増)、営業利益は70億300万円(同157.6%増)となり、倍増を上回る大幅な増収増益を達成した。

好調だった要因として、VTuberユニットの周年施策によるグッズ販売、イベント「にじさんじ WORLD TOUR 2025」の各公演を中心としたイベントが想定を大きく上回る反響を得たとしている。具体的な領域ごとの状況は以下の通り。

VTuberグループ「にじさんじ」「NIJISANJI EN」に所属するVTuber数は165人と前年同四半期から変動はなかった一方、「にじさんじオフィシャルストア」や「にじさんじFAN CLUB」等の利用に必要なANYCOLOR IDは同30%増の176万6000IDを記録した。

同社は決算公表にあわせて、通期業績予想の上方修正を実施。これらの好材料を受けて、翌11日の同社株式は前場にストップ高を記録、年初来最高値をつけていた。

■ライブストリーミング
・メンバーシップ中心の収益構造で安定的な推移が継続
・大型企画や3Dライブなど配信、YouTube再生は堅調に推移
■コマース(グッズ販売)
・ユニットの周年施策、季節性の大型施策などで、グッズ企画、プロモーションなどが盛り上がりの最大化に寄与
・ライブ関連グッズは事前・事後の販売を戦略的に実施
・発送管理を徹底し、想定外の発送遅延などが生じないよう適切に管理
■イベント
・各イベントでのネットチケット販売が想定を大きく上回る反響であったことから、四半期見通しを大きく上振れて着地
■プロモーション(タイアップ)
・案件実施数、平均案件単価ともに堅調な推移で、幅広い業種の案件を受注
・IPコラボなどでの大型施策も増加傾向

著者 経済/社会担当
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