Googleスマホ「Pixel 9」に熱問題の懸念寄せられる 同価格帯と比べ半分の性能スコアも報告


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Googleの最新スマートフォン、Pixel 9シリーズが先日発表された。写真の加工を中心としたAI機能の強化が図られ、便利で新しい機能が注目を集める一方、そのプロセッサについて早くも心配の声が挙がっている。

Pixel 9シリーズにはいずれもGoogle独自開発によるプロセッサ「Tensor」より最新Tensor G4を初めて搭載している。公式発表によればAI機能に必要な計算能力の向上を行ったというが、複数の海外ユーザーによるベンチマークテスト結果が報告されている。

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Androidスマホのベンチマークのデファクトスタンダードである「AnTuTu」v10では、100万点〜120万点台を記録。G4を搭載した「Pixel 9(無印)」は12.9万円であり、同価格帯の他社スマホに多く採用されるQualcomm Snapdragon 8 Gen 3は200万点台を超えるため、かなりの差がついている。

ベンチマークはプロセッサとの相性問題があるもなの、別のGeekbench 6ベンチにおいても大きな差がついている。それでも前モデルのPixel 8シリーズよりは向上が見られているほか、在発売前であるため、詳細はわかりかねる一方、スコア低下の理由には「熱耐性の弱さ」が指摘されている。

Tensor G4は熱問題が心配もAI機能に期待大

別の報告によると、プロセッサの負荷テストでは、短時間でピーク性能が59%まで低下したとして、上位機種の「Pixel 9 Pro XL」に至っては4分後には最大60%もの性能低下が観測されたという。これは負荷増大に伴う発熱でサーマルスロットリングが発生し、性能発揮のボトルネックになっている可能性がある。

これらの報告は、長時間の負荷のかかるタスクや要求の高いアプリの実行に支障をきたす可能性があることを示唆しており、ゲームプレイを主用途とする場合はかなりの懸念点になりそうだ。

一方、GoogleもTensor G4は過度に高い性能を追求していないようで、AIや機械学習処理をオンデバイスで快適に動かすことに重きをおいている。もちろん、これらの初期的な報告であり確証はないため、今後正式に発表され次第、弊誌も詳細なレビューと実使用での評価をお届けしたい。

「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」は明日8月22日(木)よりドコモなど主要キャリアとSIMフリーモデルが発売される。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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