ガルクラ総研②:全員が声優初挑戦!『ガールズバンドクライ』本格派の作中バンド“トゲナシトゲアリ”が語る舞台裏とこれから〈理名×夕莉×朱李〉


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バンド&声優に全力で向き合った先に見える景色

――バンドと声優を両方やってきたからこそ、活動にプラスになったことはありますか。

理名:キャラクターたちが劇中でしていた動きをライブパフォーマンスに取り入れられているのは、アニメとリンクするバンドならではだと思います。小指を立ててみたり。

夕莉:まさにその通りで、ライブでは”桃香だったらこう動く”と想像しながら演奏することもあります。キャラと一緒に成長してきたから、ライブにも桃香の想いを乗せたい。この感情は、バンドと声優どちらも全力でやったからこそ生まれたものだと思います。

朱李:キャラクターたちのライブシーンが本当にかっこいいので、「私たちも負けてられない!」と、ライバルみたいな感覚を持っています。これからも、キャラとしての動きも取り入れながらも、アニメ以上のライブを届けていくつもりです。

――はじめて『トゲナシトゲアリ』の楽曲に触れる方には、どの曲がおすすめですか。

理名:ここはあえて、アニメに出てきていない曲を挙げたいです!MVのかっこよさも含めて、私がいちばんオシャレだと思う曲は「極私的極彩色アンサー」 です。

音域が低くてダウナーな感じの歌い出しなんですが、サビで一気に音程が上がり、そのまま心臓をグッと掴まれるような楽曲です。

夕莉:「極私的極彩色アンサー」は、メンバーそれぞれの演奏技術を感じてもらえる楽曲構成になっているので、私も気に入っています。ライブでも全員にスポットが当たる瞬間があって、パフォーマンスしていて楽しいです。

理名:ベースもかっこよくて、ライブ中も「朱李ちゃん、おーやってるぅ!」みたいな感じになります(笑)。言葉では表現できないので、かっこいい朱李ちゃんをライブで観てほしい!

朱李:たしかにあれは、言葉では表現できない(笑)。

「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」の開催が決定

――9月13日に「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」 の開催が決定しています。1stとの違いや意気込みを教えてください。

理名:1stは、アニメ放送開始直前の開催でした。「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」は、アニメ放送後初めてのワンマンライブなので、よりストーリーを感じられるような内容になると思います。

朱李:会場は、なんとあの「川崎・CLUB CITTA’」 です。アニメの最終話、仁菜たちが演奏したまさに”聖地”でのパフォーマンスなので、特別な想いを持って挑みたいと思っています。

夕莉:アニメの収録が終わったあとも、私たちはバンドとしての演奏技術を磨いてきました。最近私たちを知ってくれた人たちに、「こんなもんか」とは絶対に思わせたくない。1stよりもレベルアップしたパフォーマンスを見せられる自信があるので、ぜひ期待して観に来ていただきたいです。

――さらに、3rd 、4th ONE-MAN LIVEまで決定しており、勢いが止まりませんね。

理名:パフォーマンスを披露する機会が増えるのは本当に幸せです。みんなはどうかわからないけど、私はライブをしているときが、いちばん”生きてる”って感じがするので……。

夕莉:私も!

朱李:本当にそうだよね。

理名:よかった!キャパシティも徐々に大きくな るので、より多くの人に楽しんでもらえるとすごく嬉しいです。

朱李:2ndから4thは、約3か月の期間で 一気に行われるので、私たちの成長をライブごとにいかに見せられるかが勝負だと思っています。毎回観に来てくれる人も、常に新しい発見があるようなライブにしたいです。

――そして、来年1月12日には『MyGO!!!!! × トゲナシトゲアリ』の対バンライブが決定しています。朱李さんは、『BanG Dream!(バンドリ!)』の大ファンだと伺いました。

朱李:『BanG Dream!(バンドリ!)』 プロジェクト自体、アニメ放送前からずっと追いかけていました。『MyGO!!!!!』ももちろんチェックしていたので、対バンが決定したときは、本当に本当に嬉しくて……。

中学生のときに吹奏楽部でベースを担当していたんですが、当時はなんとなくやっていただけだったんですよね。でも、『BanG Dream!(バンドリ!)』でPoppin’Party の1stライブを観たときに、「私もこんなステージに立ってみたい」と思い、ベースの練習を本格的に始めたんです。声優もやりたいと思っていたのですが「さすがに私には無理だよね……。」と思い、代わりにベースを極めることに全力を注いでいました。でもいまは同じような道に辿り着いているので、どこか不思議な気持ちにもなっています。

いざ「始まりの目撃者」へ

――今回のインタビューで、『トゲナシトゲアリ』のストーリーは始まったばかりだとわかりました。最後に、まだアニメやバンドに触れていない人へ向けて、メッセージをお願いします。

夕莉:アニメは、何かに一生懸命取り組んでいる人にこそ刺さるセリフが、本当にたくさん出てきます。世代を問わず、多くの方に観てほしいです。そこでもしハマってくれたら、私たちのバンド活動も追っていただけると、心から喜びます!

朱李:まだまだ『トゲナシトゲアリ』の活動はこれからなので、いまファンになっていただければ、”古参”を名乗れます(笑)。アニメも全話観れば、いまからでも“始まりの目撃者”になれます。ぜひ堂々と、私たちを推してください!

理名:アニメでは、生きていれば誰しもが抱える苦しみや葛藤が、とても丁寧に描かれています。そして、それらを吹き飛ばすようなキャラたちの叫びやライブシーンで、観てくれた方の人生に彩りを与えてくれるところが『ガールズバンドクライ』の面白さです。

”少し気になっているけど、まだアニメを観ていない”という方は、この機会にぜひチェックしてみてください。そして、アニメに負けないパフォーマンスをする私たち『トゲナシトゲアリ』のライブにも、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです!

【前回:ガルクラ総研①】脚本・花田十輝は『ガールズバンドクライ』で何を伝えたかったのか キャラクター像と制作の舞台裏に迫る

【次回第3回はアニメ『ガールズバンドクライ』スタッフインタビュー第2回を公開予定です】
取材/文:川上良樹
構成/撮影/編集:編集統括 吉岡
協力:東映アニメーション

©東映アニメーション

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著者 川上良樹

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