ガルクラ総研②:全員が声優初挑戦!『ガールズバンドクライ』本格派の作中バンド“トゲナシトゲアリ”が語る舞台裏とこれから〈理名×夕莉×朱李〉


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6月末、東映アニメーション制作の3DCGアニメ『ガールズバンドクライ』が全13回 の放送を終えた。SNSを中心に話題が沸騰した要因は、アニメの域を超えた楽曲のクオリティと圧巻のライブパフォーマンスが大きいだろう。

そんなハイクオリティな楽曲を演奏するのが、アニメとリンクする存在としてリアルなバンド活動を行い、声優未経験ながらメインキャスト声優を務めた、異色のガールズバンド『トゲナシトゲアリ』だ。

弊誌では8月より全3回にわたり、TVアニメ『ガールズバンドクライ』のインタビュー特集を展開している。今回はその連続企画の第2回として、ファンとともにリアルタイム視聴を楽しんだという理名・夕莉・朱李の3名にロングインタビューを敢行。アニメ終了後も『トゲナシトゲアリ』として続いていくバンドの魅力について語ってもらった。

【前回:ガルクラ総研①】脚本・花田十輝は『ガールズバンドクライ』で何を伝えたかったのか キャラクター像と制作の舞台裏に迫る

Vo.理名(りな):井芹仁菜 役/Gt.夕莉(ゆり):河原木桃香 役/Ba.朱李(しゅり):ルパ 役

当事者たちもガルクラロスに

――まずは、最終回まで見届けた率直な感想を教えてください。

夕莉:やっぱり、終わってしまって寂しいのが正直な感想です。私自身も視聴者の一人としてファンの方と一緒に楽しんでいたので、絶賛ガルクラロスに陥っています。

朱李:私も重度のガルクラロスです。1話から最終話まで毎週観てきて、あらためて「ストーリーが面白い!」と思いました。仁菜を始めとして、メンバーみんなの気持ちを貫き通した物語でしたね。

夕莉:立派な視聴者だね(笑)。1話が放送される直前、みんなソワソワしすぎてメンバーのグループLINEが「やばいやばい」「はじまる」で溢れていたことを思い出しました。

理名:私も立派なガルクラロスで、本当に終わってしまったんだなって……。最終話をリアルタイムで観たときは、まるで仁菜たちが私たちにバトンを渡してくれたように感じました。「リアルバンドとしての『トゲナシトゲアリ』のストーリーはこれから始まるんだよ」と、キャラクターたちが教えてくれた気がします。

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――SNSを中心に、ファンとリアルタイムに交流しながら放送を楽しんでいる様子が印象的でした。放送前と後で、反響の違いはありましたか。

夕莉:“見慣れない3DCG”、“声優が全員新人”という情報を聞いた人たちからは、「本当に大丈夫?」という声が届いていました。でもいざアニメが始まったら、SNSを追いきれないほど絶賛の言葉で溢れていて、本当に嬉しかったです。

朱李:私も、アニメが進むにつれて良い反応が増えていくのを「やったぜ!」と思っていました(笑)。ルパが本格的に登場したのは6話 からなので、どんな反響が来るのか不安でしたが、ルパ推しが一気に増えて“ニヤリ”って感じでした。

夕莉:私たちは『トゲナシトゲアリ』として、アニメが放送される一年近く前 から楽曲を発表しており、それこそ異色のバンドです。そのせいか、SNSで「アニメからの新参者ですが……」というコメントが結構あったんです。その度にみんなで「いや、そんなことないから!」って言ってました(笑)。

理名:本当に、全然そんなことない……。『トゲナシトゲアリ』の活動はまだスタートしたばかりなんです!

収録が終わってもキャラの気持ちを考え続けている

――これから『ガールズバンドクライ』を観る人や、リピートしたい人におすすめの回はありますか。

理名:どの回もおすすめで、何度でも観てほしいのですが、あえて挙げるなら8話かな!

夕莉:8話 だよねえ。

理名:8話で桃香さんとぶつかり合う演技は本当に苦戦しました……。だって、あんな大泣きしながら人に訴えかけることなんて、なかなかないですよね? しかも、桃香さんという身近でとても大事な存在に対して。でも、夕莉ちゃんと一緒に全力で取り組んだこともあって、本当にお気に入りのシーンになったので、ぜひ観てほしいです!

夕莉:8話で描かれた桃香の過去のシーンでは、普段より明るいキャラを演じる必要があり、声で表現することの難しさを実感しました。仁菜とぶつかり合うシーンも、それまでにない長ゼリフで、声優として一気に成長できた回だと思います。そして私だけでなく、桃香自身の成長も感じられる回なので、8話はとても印象に残っています。

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著者 川上良樹

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