2024年上半期、モバイル市場は『モンスト』『ウマ娘』国内企業が堅実に収益上げる DL数は外資系顕著も『学マス』健闘
モバイルアプリ分析企業Sensor Towerが取りまとめた最新の調査レポートによると、2024年上半期の日本モバイルゲーム市場において、収益面では既存の人気タイトルが上位を独占する一方、ダウンロード数では外資系を中心に新作タイトルが躍進する状況が明らかになった。
同社は各種アプリストアのデータから売上推定とDL数の計測を行っており、そのうち収益ランキングでは、MIXIの『モンスターストライク』が約2.5億ドルを記録し、2年連続で首位を維持。Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』が2位、GungHo Online Entertainmentの『パズル&ドラゴンズ』が3位と続いた。
いずれも国内企業で、注目すべきは、これら上位タイトルの多くがリリースから5年以上経過しているにもかかわらず、依然として高い収益力を保持している点にあると紹介。その多くは国内パブリッシャーであったものの、リリース5年以内のタイトルは『原神』『崩壊:スターレイル』といったHOYOVERSEも食い込んだ。
既存作の強みが出た一方、ダウンロード数では新作タイトルの躍進が顕著であった。2位には2024年2月末にリリースされた『ぽちゃガチョ!』が、3位には同じく2月末リリースの『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』がランクイン。トップは2023年8月リリースの『ラストウォー:サバイバル』が占めたが、これは2024年初頭からの積極的な広告展開が奏功したものと分析されている。
結果として多くの外資系パブリッシャーが上位を占めたものの、バンダイナムコエンターテイメントの『学園アイドルマスター』は5月16日の正式リリースから約2週間という短期間にもかかわらず、収益成長量で4位、ダウンロード数成長量でも4位にランクインする急成長を記録。6月末時点で3,500万ドル以上の収益を達成しており、今後の動向が注目される。
そして、パブリッシャー(メーカー)別の収益ランキングでは、バンダイナムコエンターテインメントが昨年同期に続きトップを維持。国内ではMIXI、KONAMI、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが前年同期比でランクアップを果たし、特にKONAMIは『プロ野球スピリッツA』『eFootball™ 2024』の好調により、モバイルスポーツゲームジャンルにおける優位性を一層強固なものとしている。
2024年上半期日本のモバイルゲーム収益トップ3はモンスト、ウマ娘、パズドラ、DL数ではぽちゃガチョ!、キノ伝、学マスなど新作がランクイン (sensortower.com)
■2024年上半期 国内市場パブリッシャー収益上位10社
→1. バンダイナムコエンターテインメント(ドラゴンボールZ ドッカンバトル)
↑2. KONAMI(プロ野球スピリッツA)
↑3. サイバーエージェント(ウマ娘プリティーダービー)
↑4. MIXI(モンスターストライク)
↑5. miHoYo(原神)
↓6. スクウェア・エニックス(ドラゴンクエストウォーク)
↓7. ソニー(Fate Grand/Order)
↑8. ガンホー・オンライン・エンターテイメント(パズル&ドラゴンズ)
↓9. Yostar(ブルーアーカイブ)
↓10. Gamecity Technology(LINE:ディズニーツムツム)
※↑↓は前年同期比