Z世代で流行の“盛れない”SNS「BeReal」ユーザー数は1年で10倍以上 約半数が大学生、9割がiPhoneと圧倒的支持


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写真共有SNSアプリ「BeReal」の日本における月間アクティブユーザー(MAU)が1年で10倍以上に成長し、iOSのシェアが9割を占め、男性比率も他市場に比べて高いという独特の市場状況が明らかになっている。

「BeReal」はフランスのパブリッシャーがリリースしたアプリで、「リアルライフを共有」をテーマに、毎日ランダムな時間に通知が届き、2分以内に写真を撮影して投稿するという独特なスタイルを特徴とする。TikTokやInstagramでは美顔フィルターやスタンプといった加工機能が搭載されており、それらを施して投稿するユーザーが多いが、BeRealは加工機能が無く「撮影したら即投稿」という似て非なるコンセプトで提供されている。

モバイルアプリの市場調査会社・Sensor Towerがこのほど取りまとめた最新のレポートによると、月間アクティブユーザー数は10鉢以上に増加しており、アメリカに次ぐ市場になっていると報告した。2023年1月から「BeReal」の人気が上昇し、ダウンロード数が急増、同年7月以後はダウンロード数でトップとなる急成長を見せているという。

2023年以降は日本国内でも注目を集めており、App StoreおよびGoogle Playのソーシャルネットワーキングジャンルの無料ダウンロードランキングでもトップ10の常連でるといい、特にiOSユーザーが全体の9割と、シェアを圧倒している。これは他の市場でもiOSのシェアが高い傾向にあるが、日本では特に顕著とのこと。

年齢層としては、サービスの特性上18〜24歳の大学生層が全体の50%近くを占め、男女比率は男性が若干高く、「BeReal」の上位市場(アメリカ、イギリス、フランス)では女性比率が男性比率を上回る、独自の市場状況となっている。属性分析でも「スニーカー好き」「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)「学生」が上位となっており、これも若い世代がメインユーザーであることを如実に示している。

また、日本でのダウンロード数シェア(どの媒体からインストールを行ったか)では、68%がアプリストアからの直接検索で、広告流入はわずか13%と、口コミからのダウンロードが主流となっているといい、コミュニティ内での急速な浸透が大きな影響をもたらしていることがわかった。