3周年迎えた『ウマ娘』が“累計収益24億ドル”突破 競馬ファンからの支持も顕著、サイゲ内でも絶大な存在感
本年3月にリリース3周年の節目を迎えたスマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(以降『ウマ娘』)』について、その世界累計収益が24億ドルを突破したことがSensor Tower(調査会社)発表の最新レポートにより明らかになった。
『ウマ娘』は実在する競走馬を擬人化した“ウマ娘”たちが登場する同名プロジェクト初の育成アプリゲームとして、2021年2月24日にサービスを開始。リリース直後より飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、開発元であるサイバーエージェントの記録的な業績急進に貢献。アニメやマンガなど多数のメディアミックスでの展開も顕著に見られ、劇場版も控えるなどさらなる盛り上がりに期待が高まる。
そんな同タイトルでは、2024年2月24日から3周年記念イベントが開催されており、TVアニメでも活躍した「ドゥラメンテ」や「イクノディクタス」が育成ウマ娘として登場したほか、最大120連ガチャが無料で引けるなどのキャンペーンも同時に実施。これにより、イベント開始当日から、日本のApp storeトップ収益ランキングで1位を獲得し、3月30日までトップ10圏内をキープする好調を記録していた。
Sensor Towerのデータによれば、2024年1月から3月までの日本のモバイルゲーム収益において『モンスターストライク』に次ぐ全ジャンル2位を、成長率でも3位をそれぞれ記録しており今なお高い水準での盛況が見受けられた。アプリのユーザー属性の調査では男性が78%、女性が24%、25-34歳の層が最も多く、次に19-24歳の層が続いている。
また、ウマ娘』のユーザーが併用している割合の高いアプリの調査によると、2位に競馬アプリ『netkeiba』が、6位に日本中央競馬会公式『JRAアプリ』が並ぶ結果に。これには、リアル競馬ファンからの支持が想定されるほか『ウマ娘』をキッカケに競馬を始めたファンの存在が多いことも推察される。
実際、アプリ内では2024年3月には「高松宮記念」や「大阪杯」に合わせた春のGIキャンペーンも実施。中央競馬で行われる主要レースの開催時には毎度、開催記念のログインボーナスも行っているなど、リアル競馬とのコラボを積極的な展開が伺える。
各界にも影響を与える『ウマ娘』の大ヒットは開発元であるCygamesにも多大な貢献をもたらしており、『グランブルーファンタジー』や『プリンセスコネクト!Re:Dive』などの人気タイトルをリリースしながらも、直近3年での『ウマ娘』の社内収益シェアは72%を占めており、今なお“稼ぎ柱”になっていることが見て取れる。サイバーエージェントは『ウマ娘』を“10年続くIP”にすると今後の展開を強調しつつも、一つのヒットタイトルに依存する状況は良いものではないと捉えているようで、他社IP含めた多面的なゲーム開発を推進している。