サムスン、最新「Galaxy S24」シリーズ好調で四半期出荷シェアの首位奪還 Appleは売上シェア減退
調査会社・Counterpointが取りまとめた最新のスマートフォン市場調査によると、2024年第1四半期(1月~3月)のスマートフォン出荷台数は前年同期比で6%増加し、出荷シェアでは2四半期ぶりにサムスンがAppleを上回る結果となった。
出荷シェアで首位が変わった理由として、調査期間内の1月にサムスンが最新モデル「Galaxy S24」シリーズを発表し好調な出荷を記録していたこと、Appleが前半期に発売した「iPhone 15」シリーズの出荷に落ち着きが見られたことなどが影響しているという。
シニアアナリストのPrachir Singh氏は、世界全体の市場動向について、ヨーロッパ、中東、アフリカ、ラテンアメリカなどの主要地域が全体出荷台数の増加に寄与したと述べており、中東・アフリカ地域ではTECNOを筆頭にXiaomiやHONORなど、新興国向けブランドを展開するメーカーが消費者から支持されているとしている。
そして、売上高ベースの動向としては、高価格帯の製品が多いAppleが全体シェアの43%を占め首位に立っているものの、前年同期比で11%減少を記録した。この推移について、リサーチディレクターのJeff Fieldhack氏は「(Huaweiの台頭などによる)中国での厳しい競争、米国での不振など、iPhoneの業績には重荷があった」と指摘しつつも、iPhone 15 Proシリーズが前世代よりも好調だったことや、新興市場での成長が減退を抑制したと評価した。