「MVNO」シェアは9.2%に微増、IIJmioが利用率トップ 楽天やサブブランド台頭で10%未満続く


「MVNO」シェアは9.2%に微増、IIJmioが利用率トップ 楽天やサブブランド台頭で10%未満続く
Credit:Tomek via Pixabay

モバイル分野の調査分析を行うMMD研究所は16日、MVNOのシェアと満足度に関する調査結果を発表。調査によると、メインで利用しているスマートフォンの通信契約でMVNOを利用している割合は9.2%となり、前回2025年2月調査の9.1%から0.1ポイントの微増となった。

MVNOとは、ドコモやソフトバンクなどの移動体通信事業者(MNO)から通信回線を借りて、独自のサービスを提供する事業者を指す。本調査は18歳から69歳の男女4万人から、MVNO利用者1050人を対象に実施。

MVNO利用者の内訳として、メインで利用しているサービスは「IIJmio」が15.6%で最も多く、次いで「OCN モバイル ONE」が14.8%、「mineo」が14.0%となった。全体シェアは前回比で微増しているが、長期的には2019年の13.2%を山に減少、大手キャリアのサブブランドや楽天モバイルなどが普及し始めた2021年頃より10%を下回る状況が続いている。

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前回調査からの推移では、新規契約を停止している「OCN モバイル ONE」「楽天モバイル(MVNO)」を除く5サービスのうち、「IIJmio」が1.7ポイントと最も大きく増加し、「日本通信SIM」が1.4ポイント、「イオンモバイル」が0.6ポイントそれぞれ増加した。

年代別の利用状況では、IIJmio、OCN モバイル ONE、mineoは50代、イオンモバイルとJ:COM MOBILEは60代、楽天モバイル(MVNO)と日本通信SIMは40代がそれぞれ最多となった。契約源については、店舗施策が得意なイオンモバイルが突出してオフラインが多く、その他のサービスはオンラインが多い傾向となった。

総合満足度では「日本通信SIM」が793ポイントで首位となり、「mineo」が769ポイント、「イオンモバイル」が760ポイントで続いた。顧客推奨度を示すNPS(調査元の独自指標)でも「日本通信SIM」が6.0で最も高く、「イオンモバイル」がマイナス8.7、「mineo」がマイナス9.3となった。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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