サムスンからついに“3つ折りスマホ”発表 価格は40万円切り、これまでの技術の集大成
韓国サムスン電子は2日、3段折り構造を採用した新型フォルダブル(折りたたみ)スマートフォン「Galaxy Z TriFold」を発表した。価格は359万400ウォン(約38万円)で、今月より韓国国内の店舗で体験展示や販売を開始する。
本製品は現行モデルで主流となっている、半分に折りたためるフォルダブルスマホを更に進化させ、2回折り曲げることで大画面とコンパクトさを両立するものとなっている。
三つ折りスマホとしてはファーウェイが世界で初めて2024年に「Mate XT」と呼ばれる製品を商用化。今回のGalaxy Z TriFoldはMate XTと折りたたみ方式が異なり、「G」の字のように、左右両側を内側に折り込むインフォールディング構造となっている。
これにより、完全に展開すると10型(253mm)の大画面が広がり、折りたたむと6.5型のバー型画面に変化する。筐体の寸法としては折りたたみ時12.9mm、展開時最薄部3.9mmとシリーズで最も薄くなった。ヒンジにはTriFold専用のヒンジを採用し、チタン製の部材で耐久性を高めたという。
プロセッサには「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform for Galaxy」を搭載する。2億画素の広角カメラを採用し、バッテリーはシリーズ最大の5600mAh。3枚のパネルに3セル電池をそれぞれ配置し、電力供給を均一化しているという。
大画面は最大限有効活用できるよう最適化されているといい、最大3アプリを横並びで実行できる。また、シリーズとして初めてタブレット版「Samsung DeX」をサポートし、外部ディスプレイがなくてもPCライクな作業環境を構築できる。
AI活用としては「Samsung Internet」では原文とAIによる要約・翻訳結果を並べて表示し、「Samsung Health」も広いUIで視認性を高めたとのこと。同社は本モデルについて、2019年に初代「Galaxy Fold」を投入して以来、蓄積してきた設計・エンジニアリング技術を結集した製品と紹介している。
なお現時点では日本含め韓国国外での展開予定は発表されていない。


