折りたたみスマホはどう進化した?発売間近の「Galaxy Z Fold6」魅力やギモン、課題をまとめて紹介:短期レビュー
1年前から着実に進歩。進化の過程だからこそ、新しいもの好きは必見
最後に過去モデルを使ったことのある方に向けて、主なアップデートを紹介。重量がかなり軽くなったのは前出にあるとおりですが、その他の点としてはボディの形状が角張ったこと、側面もマット仕上げになったことが挙げられ、見た目の印象がかなり変わっています。そのため、見かけ上のスペックに劇的な変化がないと思いきや、触ってみると想像以上に違いが実感できるので、量販店などで触ってみることをオススメします。
新たにGalaxy AIと呼ばれる独自のAI機能群が新たに搭載されています。今春発売したS24シリースの「かこって検索」が使えるのはもちろん、オンデバイスでの高精度な文字起こしができるレコーダー、リアルタイムの音声翻訳、そしてノートやスケッチアプリでの画像生成など、多数の機能が散りばめられています。
これは公式も大々的にアピールしているのですが、実際のところ頻繁に使うのは殆どないうえ、過去モデルでもOne UIアップデートすれば使えることを加味すると、特段「Fold6だけ!神!」とは言えないがたいのが率直な感想です。
また、これは折りたたみスマホ全体に言えることですが、アプリやブラウザの対応状況も依然として課題とも捉えられます。これは消費者やベンターの問題というよりかは提供側に依存するものであり、レスポンシブ表示に非対応のウェブサイトだと、開↔閉操作時に表示が崩れることも極稀にあります。
ただ、年々その問題も解消に向かっている印象にありゲームやSNS、メーラーはタブレット表示に切り替わります。特にYouTubeやMeet(Web会議)は半折り状態になると自動で画面分割モードへ移行し、各種操作パネルが表示されるという徹底ぶりで、使っていてとても心地よく、これからの充実にも期待されます。
以上、新発売となるFold6を折りたたみスマホ全体の特長も交えつつ簡単に紹介しました。大画面を折りたたむというある種のロマンが先行する状況には変わりませんが、軽量化や使い勝手など着実に進歩を見せ、仕事効率化などを目的に購入するのも悪くない域に達しています。あとは「25万円〜」という価格が最大のネックになるかと思いますが、ロマンに感銘した方、新しいもの好きの方は是非ともおすすめしたい一台になっています。