スイカゲーム、スマホ版は3ヶ月で売上3億円 240円の手軽さで急伸、プロモ無しでの他社猛追に注目
本年1月1日より配信を開始しているiOS向けアプリゲーム「スイカゲーム」の収益がリリース3ヵ月で200万ドル(≒3.09億円/4月19日レート)にのぼっていたことが調査会社のSensorTower社が発表した最新のレポートにてわかった。
スイカゲームとは、小さなフルーツを2つ合わせて大きくしながらスイカを作り、フルーツがボックスから溢れないように得点を重ねて高得点を目指すバブルシュータージャンルのゲーム。本来はホームプロジェクター「Aladdin X」のバンドルとして提供されていたが、2021年12月にNintendo Switch向けに移植。その2年後となる2023年に人気配信者やVTuberによるゲーム配信が発端となり、瞬く間に人気が加速することに。
同時期より「スイカゲーム」と名の付く模倣品のモバイルゲームが多数登場する事態になり、これを受けて、1月1日に正式版となる「スイカゲーム」がApp Storeに240円で登場。SensorTower社のデータによると、日本のiPhone有料ゲームランキングにおいて、リリース初日2月20日に至るまでトップをキープする好スタートを切っていた。また、購入時に課金を行う有料ゲームであるため、同時に収益も好調で、リリースから3月31日までの累計収益は200万ドル近くを記録していた。
この成長は「バブルシューター」ジャンルにおいても顕著だといい、ジャンル内総合ランキングでは「LINEバブル2」に次ぐ、第2位を獲得。LINEバブル2が直近3年(2021年~2023年)で同ジャンルの収益トップだったことから、スイカゲームの好調ぶりがより顕著に伺える。
こうした好成績を大規模なプロモーションなしで実現したことについて、SensorTower社は評価しており、「近年のモバイルゲームでは、動画広告やプレイアブル広告のほか、TVCMや有名タレントの起用は珍しくなくなっていますが、同作では事実上の口コミのみで有料ゲームのランキング上位をキープしています。」と講評した。
加えて、リリース以降複数回にわたり行ってきたアップデートでは、ユーザーレビューでの要望を採用した「横画面でのプレイ」や「マイスコアランキング」への対応を行うなど、積極的にユーザーの声を反映していることも持続的人気の要因であると推察していた。スイカゲームは4月11日からiOS版に続いてAndroid版もリリースしており、今後の機能拡充などにも期待が寄せられている。