東映アニメ、中間期は売上高減少「スラダン」など反動減 自社企画『ガルクラ』は円盤売上11万本突破
東映アニメーションは29日、2026年3月期の中間期決算を発表。売上高は449億5400万円で前年同期比8.2%減、営業利益は166億3800万円で同2.1%減となった。中間純利益は129億8000万円で同6.2%増と増益を確保した。
売上高の減収について同社は「スラムダンク」「ゲゲゲの鬼太郎」等の国内外配信権販売、商品販売などの反動減が影響したと言及。主力となる映像製作・販売事業では売上高が160億2200万円で22.4%減、セグメント利益は65億8百万円で同17.4%減と減収減益だった。
海外映像部門でも「ドラゴンボール」シリーズのビデオ化権販売と放映権販売の反動減により大幅な減収となった。
なお、製作事業では一部作品別の数値を報告されており、映画「映画 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」は国内興行収入11.5億円突破、シリーズ興行収入歴代第3位を記録した。

また、同社が主導するガールズバンドアニメ作品「ガールズバンドクライ」についてはBlu-ray/DVDの円盤出荷本数が累計11万本を突破したことも報告した。
一方で、IPの利活用に関わる版権事業は伸長した。売上高は236億6000万円で前年同期比6.5%増、セグメント利益は129億75百万円で同18.4%増と増収増益となった。海外版権部門で「ワンピース」「デジモン」シリーズの商品化権販売、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が好調に稼働したことが寄与した。
商品販売事業は前年同期に好調だった映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動減が大きく影響し2桁幅での減収減益。その他部門では「プリキュア」シリーズ、「ガールズバンドクライ」の催事が好調に稼働したことなどから増収だった。