パソナG、万博費用で特損5億円…第1四半期は減益 淡路島の「ニジゲンノモリ」は赤字改善

パソナグループは15日、2026年5月期第1四半期(6-8月期)の連結決算を公表。売上高は前年同期比0.8%増の769億6500万円となったが、営業損失は5億6800万円、四半期純損失は6億600万円といずれも赤字となった。
利益面では2025年大阪・関西万博に出展した自社パビリオン「PASONA NATUREVERSE」関連の費用がかさんだことで、純損失に影響を与えた。同社は前期末、万博出展費用として約48億3000万円の特別損失を公表していたが、当期も同様に5億2000万円を計上している。
一方、経常損失は6400万円となり、4億7900万円を計上した前期から大幅に改善した。理由については「大阪・関西万博でのパビリオン出展による協賛金収入及び物販収入により、営業外収益が増加したこと」があるという。損益計算書によると、四半期の万博物販売上は2億6000万円だった。

同社グループの業績は、大型受託案件のピークアウト影響を受けたものの、その他事業が拡大し、売上高は増収となった。
特に万博パビリオンの移設先でもある淡路島で展開する「地方創生・観光ソリューション部門」は、売上高が前年同期比21.5%増の20億8500万円となった。「ニジゲンノモリ アニメ淡路島公園」ではアニメ「鬼滅の刃」の期間限定イベントが来場者数を牽引したと言及。「ハローキティ」の世界が楽しめるレストラン「HELLO KITTY SMILE」「HELLO KITTY SHOW BOX」も団体客が増加したことなどを受け、セグメント損失は3億3600万円と赤字幅は改善した。