YouTubeは地上波6局よりも視聴されている―スマートTVの利用実態を報告「U-NEXT」は共視聴スタイルでも定着
マーケティング企業のクロス・マーケティングとREVISIOは11日、コネクテッドTV(スマートTV)に関する調査報告書「コネクテッドTV白書2024」を両社共同で発表し、テレビ端末とストリーミングサービス分野における利用実態を報告した。
コネクテッドTVとは、インターネットに接続されたテレビデバイスを一般に指し、近年ではストリーミングサービスや動画共有サービスのアプリが専用OSとともに内蔵されたスマートTVが浸透している状況にある。この調査ではスクリーニング調査35,000名、本調査2,000名のアンケートデータと、関東エリア 2,000世帯から得られるCTV視聴データを用い、統計データを公表している。
同日に報告内容が一部公開されており、うちCTVでの視聴コンテンツの内訳調査では動画共有サービスの「YouTube」が地上波の「日テレ」に次いて2番目に視聴されていることが明らかになった。1位の日テレは58.9分/日、2位のYouTubeは53.4分/日、3位のテレビ朝日は44.3分/日…との結果になり、YouTubeが地上波6局を凌ぐコンテンツとなっているほか、ストリーミングサービスでは「Amazonプライム・ビデオ」が次点で14.4分/日となっている。
一方で、二人以上でコンテンツを視聴する「共視聴」というスタイルにおいては大きく結果が入れ替わり、地上波番組を視聴可能な動画サービス「U-NEXT」と「TVer」が上位2サービスを占めた。両サービスにはレギュラードラマを始めとした地上波コンテンツが多いとされており、特に「U-NEXT」は昨年、「Paravi(パラビ)」と合併し、人気コンテンツである『VIVANT』をはじめとする多くの地上波コンテンツが視聴可能に。この背景から、地上波コンテンツは共視聴されやすいのではないかと分析していた。