【AQUOS zero6】「世界最軽量の高性能5Gスマホ」を1ヶ月使って分かった軽さの正義


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シャープさんから発売されている世界最軽量(※1)5Gスマートフォン「AQUOS zero6」徹底レポートを1ヶ月使ってみた感想とともにお届けいたします。

総合評価&外観

各分野及び総合的な評価をご紹介いたします。基本的にこちらの評価軸にて各項目のレビューを行います!

総合評価 … [star rate=”4″ max=”5″ number=”1″]
処理性能 … [star rate=”4″ max=”5″ number=”1″]
カメラ総合性能 … [star rate=”4″ max=”5″ number=”1″]
映像・サウンド … [star rate=”5″ max=”5″ number=”1″]
使いやすさ … [star rate=”5″ max=”5″ number=”1″]
コスパ … [star rate=”3″ max=”5″ number=”1″]
まずはスマホの印象を決定づける外観からチェックしていきましょう。
カラーバリエーションはブラック・ホワイト・パープルのラインナップがあり、今回はブラックを紹介します。
このスマートフォンの最大の特徴である軽さを担保するため背面はプラスチック筐体です。磨りガラスや鏡面仕上げなども素晴らしいですが壊れにくさを気にする方やケースを付ける方は問題はないと思います。
持ってみた場合はこのような感じです。
背面にはカメラ・NFCリーダー部分があります。

スマホ必須社会における軽さの正義

常に持ち歩くから些細なフラストレーションを避ける

スマートフォンのユーザー体験に於いて私は本体重量が最重要項目であると思っています。コロナ禍で様々なコンテンツがデジタル化し、さらなる生活におけるスマートフォンの重要度が高まっています。

”重い”というフラストレーションは瞬間的に些細なものですがそれらが降り積もることで大きなフラストレーションになりかねない。そのような観点から146g・業界最軽量(※1)という特徴は他にない大切なポイントであると感じました。

少々回りくどい表現をしましたが、どれくらい軽いかというとシャープさんの発表会によりますと「zero6に風船を付けても浮くレベル」だそうです。当方も実際に長期間使ってみて分かったのですが特に小指への負担が圧倒的に低減されています。

軽い=壊れにくい

続いて軽いスマホ=壊れにくいという関係性を紹介します。

基本的に壊れるケースとしては主に手からスルッと滑らせたり机から落としたりと言ったいわゆる自由落下運動による床面・コンクリート面への衝撃がほとんどを占めます。

近年の高機能化に伴い180~200g台のスマートフォンが当たり前になりました。有機ELディスプレイの搭載などで修理費用も更に高くなりできるだけ破損だけは避けたいですよね。

そこで問題なのが重量です。200gと140gだと落下エネルギーは相当差があるため壊れにくさと軽さには相関があるといえます。

ですが思い返せば8年前のスマホは軒並み140~150g台であったためある意味原点回帰とも言えます。

結論ですが軽いスマホは相対的に壊れにくい!ということでした。

軽いが妥協しない高性能

146gというまるでモックアップじゃないか疑うレベルなのですが性能は見劣りしません。以下スペックを紹介します。

【SoC】Snapdragon 750G 5G
【メモリ】RAM 8GB / ROM 128GB (外部拡張○)
【ディスプレイ】Full HD+有機EL
【カメラ】標準(48MP)・広角(8MP)・望遠(8MP)
【その他】おサイフケータイ対応・画面内指紋認証
Antutuベンチマークスコアは総合36万点でした。
SoC(CPU)などの観点からハイスペックモデルという訳には行きませんが日本企業特有のミドルハイといったところです。RAM容量が8GBと多く一般用途は勿論殆どのゲームもストレスなく動作する性能です。
これだけの機能・性能を146gに収めるのはとても凄いです…
軽いが劣っていない!と言える目玉機能をこれからご紹介します。

5G”ミリ波”やe-SIMに対応

ミリ波の5G対応している点はとても重要でAQUOSシリーズ初の対応になります。

最近5Gという言葉をよく耳にし、大手キャリアが着々と商業化を行っている新しい移動通信規格です。現在は軒並み大都市圏のみの対応ですが今後も遜色なく使えるミリ波対応国産スマホはとてもいい選択だと感じました。

また、e-SIMにも対応しており、物理的なSIMカードなしで回線開通が出来ます。

勿論従来SIMも対応です

軽量だがバッテリーは4000mAh超え

146gですが充電容量は妥協していません。充電容量は4010mAhでiPhone 13 Pro Maxと同程度を搭載しています。

更にSD888などの超高性能SoCを搭載しているわけではないので通常使用の場合問題なく電池もちする印象でした。

気になるカメラも徹底検証

本記事に掲載している画像はすべてJPEG変換・WebP圧縮を行っていますので実際の画像と差異が生じる場合があります。ご了承ください。

ProPix3エンジンの実力は?

AQUOSといえば今年、ドイツの老舗メーカーLEICA製のカメラを搭載したハイエンドモデル「AQOUS R6」が話題になりました。

AQOUS zero6は、LEICA製カメラは非搭載なものの、これまでLEICAと培ってきた技術を活用したカメラの新画質エンジン「ProPix」を搭載しているとのこと。

感度は高めで鮮やかだが夜景は?

全て自動モードで取ってみたのですが明所では比較的感度が高めな印象です。

逆光にも強く、直射日光に向けて撮影しても周りが暗くなることはありませんでした。

ポートレート撮影やフォーカスを固定することもでき、背景ぼかしも特に問題なく利用できました。

保存画質は12MPと48MPの2種類が主にありますが48MPは保存に数秒時間がかかる上に容量が大きいのでとても実用的とは言い難いです。画質もあまり変わらないので無難に12MPで十分です。

夜景は自動でAIが「夜景」と感知して夜景に最適化して撮ってくれますが全体を見ると鮮やかで綺麗なもののディティールにこだわる場合まだまだ完璧ではないと感じました。

夜空を拡大すると結構大きめのノイズが出ちゃっています。私の撮影技術不足かもしれません…

マニュアルモードで露光などを調節すると問題ないレベルにはなりますが一般用途を想定している端末ですので夜景には今後に期待という感じでした。

広角・望遠をダブルで搭載

3眼カメラの内訳としてはF値1.8/48MPの標準カメラ・F値2.4/8MPの広角カメラ・同値の望遠カメラが搭載されています。

それぞれ以下に「通常」「広角」「x2」3種類の同じ環境で撮影した写真を掲載しています。

通常のカメラだと広角は通常に比べ暗くなる事が多いのですがそのようなこともなく、2倍ズームでも顕著な劣化は見られませんでした。

確かに当方の持っているLEICA製の高性能カメラを搭載しているスマホと比較するとやはり見劣りはしてしまいますが、zero6のほうが感度が高く鮮やかな表現が出来ていると感じました。

また、「ちらつき防止」機能は地味に嬉しいです。

テレビの画面を直接撮影すると以下のように画面に線が入ったようなちらつきが発生してしまいますが、機能をONにすることで本当になくなりました。

ちらつき防止OFF
ちらつき防止ON

※すべてJR中野駅近辺・中野セントラルパークにて撮影
撮影時刻は夜景:19時47分 / 逆光:15時頃

240Hz画面とリアスピーカーで彩るエンタメ体験

ゲームモードで最大240Hzで描画可能!

zero6のディスプレイは高リフレッシュレートに対応して、120Hz駆動・と240Hz駆動(ゲームモード)に切り替わりとても滑らかな映像表現が可能になりました。

対応させるアプリは個別選択可能

リフレッシュレートとは1秒間当たりの画面の書き換え回数のことで通常は60Hz・最近はハイエンドを中心に120Hz対応の波が来ており数値が高いほうがスクロール時に滑らかに動作します。

Androidで240Hz対応のゲームは殆どありませんが120Hzモードだと一般的なデスクトップPCディスプレイの60Hzよりも圧倒的に綺麗に・滑らかな映像体験が楽しめます。

リアスピーカー搭載で大音量を実現

zero6も含めAQUOSはスマホのディスプレイ面に配置するリアスピーカータイプが多いです。通常のスマートフォンはスマホの側面に1個あるいは2個のスピーカーを配置していますがゲームの際手で隠れて十分な音量でプレイできないといった不利な点があります。

そんな方のためのこの配置。zero6は上部はリアスピーカー・下部は側面スピーカーになっておりとても聞こえが良いです。

また、軽い筐体のため低音を効かせた時に手に振動が伝わりやすくなっており、これが気になる方は注意したほうがいいかもしれません。

国産スマホならではの機能

基本的にOSはAndroid 11に少々カスタムを加えた程度でEMUIやColor OS等よりも癖のない操作性かと思ったのですが、割と独特な機能もあり最初は戸惑いました。

なかでもスクリーンショットの撮影は多くの企業で異なる操作感で調べてみると面白いものです。AQUOS zero6では画面上部に指を置く→下に引っ張るという操作で撮影が可能です。

ゲームモードも勿論搭載しており通知ブロックや着拒・画面ロック・録画などPvPで大いに活躍する機能が利用できます。なかでも「攻略を検索」機能は中々見たこともなく、実に国内メーカーらしいですね。

タッチに反応しない範囲を指定してON・OFFを切り替えられるエッジコントロール機能が搭載されており誤タッチ防止も万全です!

AQUOS独特の機能は好みが分かれる

例えば右側に音量↑↓操作・電源ボタンに加え「アシスタントキー」なるものが存在します。

 

これは正直HUAWEIやOPPO等を使っている方からするととても推し間違いが多発して不便に感じるのではないかと思いました。本来電源がある場所を押すとGoogleアシスタントが開くので(汗)

設定で無効に出来ますが、他社からの乗り換えを検討している場合この点はネックになるのではないでしょうか。

聴覚に障碍を持っている方でも利用できる音声文字起こし機能自動スクロール機能など地味ですが面白い機能もありました。

結論:軽い+5Gを求めるならコレ一択!

以上詳しくAQOUS zero6を1ヶ月使ってみた感想とともにご紹介させて頂きました。

やはり何度も言いますが「140g台」という最大かつ最強の特徴を兼ね備える国産5Gスマートフォンはとても魅力的な製品であると使っていて感じました。

企画:市井P(オタク総研代表)
編集・撮影:同上
製品協力・検査:シャープ株式会社

[※1]
画面サイズ6インチ以上で、電池容量が4,000mAhを超える(公称値)防水(IPX5以上)防塵(IP6X以上)対応の5Gスマートフォンにおいて世界最軽量約146g。2021年9月28日現在、シャープ調べ。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。