バンナムHD、「ELDEN RING」ヒット反動でFT24Q2は減益も新作に期待…『水星の魔女』は“新規ファン増加に貢献”評価


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バンダイナムコホールディングスは7日、自社の2024年3月期 第2四半期の決算を公表し、2四半期連結での売上高が5.1%増の5,020億円(前年同期比,以降同じ)、営業利益が19.8%減の654.79億円であったことが明らかになった。

グループ全体では、購買力の高い層向けの商品やカード商材やカプセルトイ、業務用ゲームの販売や施設運営などは引き続き好調だったものの、家庭用ゲームにおいて「ELDEN RING」のリピート販売が好調だった前年同期の反動が影響した。

デジタル事業では家庭用ゲーム分野において「ELDEN RING」のリピート販売が大きく貢献した前年同期の反動や、新作タイトルの開発費の償却やマーケティング等の費用が先行したことが影響し、セグメントの営業利益は155億円と65.2%減を計上した。本年8月に発売しは「ELDEN RING」のフロム・ソフトウェアによる新作タイトル「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」、好調に人気を獲得していると報告しており、ネットワークコンテンツにおいては、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力タイトルは安定的に推移したと報告している。

一方のトイホビー事業では、商品ラインナップやグローバル展開の拡大、生産体制の強化、店舗等での露出拡大等をはかったことで引き続き好調に推移し、売上高・営業利益ともに2桁増加を記録。また、アニメーション作品の製作制作を軸とするIPプロデュース事業では、映像音楽パッケージの展開数減少やライブイベントにおける大型ライブの開催数の減少等により事業全体では前年同期に及ばなかったものの、昨年放送の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」をピックアップしつつ、新規ファンを獲得しグループの商品・サービス販売の好調につながったと報告した。

なお、通期の業績見通しについては円安進行などによる為替差益の増加が想定され、上方修正を行った。