カドカワ、東南アジア最大級アニメイベントの運営会社を買収 海外展開を推進


カドカワ、東南アジア最大級アニメイベントの運営会社を買収 海外展開を推進
「Anime Festival Asia 2025」に出展したKADOKAWA(2025年11月29日・シンガポール/編集部撮影)

KADOKAWAは11月中、東南アジア最大級のアニメイベント「Anime Festival Asia(AFA)」やアニメソングイベントを運営するシンガポール企業SOZO Pte Ltdの株式を取得し、子会社化したと発表した。

SOZOはシンガポール、マレーシア、タイなどの東南アジア地域に置いて日本関連エンターテインメントのイベント展開で知られており、特に2008年から開催する「AFA」は累計約300万人を動員する大規模イベントとして定着している。

先日にも11月28日から11月30日までシンガポールで「AFA2025 Singapore」を開催。企業・ファン双方による展示や声優・クリエイターのトークショー、人気音楽アーティストによるライブなど、多彩なステージが構成された。

KADOKAWAは同社の子会社化にあたり、海外での大型イベントや音楽ライブ、IP関連イベントの強化を図り、自社IPの認知拡大とメディアミックス施策の深化を狙う。

同社は東南アジアでは経済成長を背景に日本のポップカルチャー需要が拡大し、アニメや漫画、ゲーム、音楽の人気向上とともに異業種とのコラボレーションも増加していると言及したほか、「ニコニコ」に関わるクリエイターの海外展開支援や大型イベントへの出演機会の創出にも取り組む方針を示した。

SOZOの創業者でManaging DirectorのShawn Chin氏は、「自身が設立した会社がKADOKAWAグループの一員になることに夢のような喜びを感じている」と述べ、「SOZOがKADOKAWAグループに加わることで、私たちはさらに優れた、強力な存在になる」と期待を示した。さらに「KADOKAWAのダイナミックな経営陣と緊密に連携し、SOZOを東南アジア、そしてその先の新たな高みへと導くことを楽しみにしている」と語った。

Yoshioka

著者 Yoshioka
媒体統括兼㈱オタクリエイト代表取締役。領域はアニメ、テクノロジー、コンテンツビジネス、Webシステム開発など。PRやIP調達も担当。好物は新作アニメ(きらら、百合なら特に)、海外スマホ、放浪旅など。

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