カドカワの出版売上で「SAO」「リゼロ」人気作を抑えた首位とは 累計500万部超の絵本


カドカワの出版売上で「SAO」「リゼロ」人気作を抑えた首位とは 累計500万部超の絵本

KADOKAWAが6日に公表した2026年3月期第2四半期決算において、同社の出版・アニメ事業動向を報告。4月からの半年間における、作品別売上高を公表した。

同社発表によると、上期は『Re:ゼロから始める異世界生活』のみ、出版やアニメを合算した額で10億円を超えて推移した。次いで2位にはスマートフォンゲームの貢献も大きい『陰の実力者になりたくて!』が9億円台につけた。

以降も『文豪ストレイドッグス』『ダンジョン飯』『盾の勇者の成り上がり』といった人気原作・アニメが続くなか、特異的な記録となっているのが3位の『パンどろぼう』。

本作は絵本作家・柴田ケイコ氏による絵本シリーズ。ライトノベルやマンガが続くランキングの中で唯一の絵本ジャンルとなっており、アニメ化されていないにも関わらずファミリー層など幅広い世代から、他作品に負けぬ人気を博している。

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全体売上高では3位となっているものの、アニメ・ゲームを抜いた出版純粋のランキングでは首位を獲得。2位以降には『ソードアート・オンライン』『角川まんが学習シリーズ 』『無職転生』『とある魔術の禁書目録』『光の死んだ夏』『ラブライブ』が続いており、2020年刊行と比較新しい作品ながらも重要なIP(知的財産)となっている。

同作は今年6月にアニメ化も発表されたほか、11月4日にはシリーズ累計発行部数が500万部を突破したことも発表されており、「第11回リブロ絵本大賞」大賞、「第1回TSUTAYAえほん大賞」第1位などを獲得している。

©Keiko Shibata 2025
©KADOKAWA CORPORATION 2025

著者 アニメ情報担当