カドカワの新作アニメ、放送中売上は約5億円 事業利益は93%減「推しの子」反動などで


カドカワの新作アニメ、放送中売上は約5億円 事業利益は93%減「推しの子」反動などで

KADOKAWAは第1四半期(4-6月期)の決算発表にあわせて、アニメ・実写映像事業の概況を公表。売上高は98億9600万円(前年同期比17.7%減)、営業利益は1億3700万円(前年同期比92.9%減)と、いずれも大幅な減収減益を記録した。

放送期間の新作アニメ、売上は1作品あたり約5億円

減退要因としては、この期に放送、配信されたタイトル数が減少したこと、大型作品が貢献した前年同期からの反動が大きいと説明している。具体的には、作品数は前年同期の16本から10本へと減少し、昨年はこの期に「【推しの子】」第2期が放送されていた。

ただし、第2四半期以降はアニメのタイトル数が増加する見込みで、今後は『光が死んだ夏』や『メダリスト』2期をはじめ、人気シリーズの最新作やメディアミックス効果が期待できる新作の貢献により増収増益を見込むとしており、引き続き3期連続の過去最高業績を目指す。

なお、事業説明に合わせて作品別での売上高上位10作品も公表され、期間中に放送された新作『ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる』が約5億円超えと最多を記録した。新作からは『ある魔女が死ぬまで』『紫雲寺家の子供たち』も続いている。

アニメ/ライセンス事業売上上位(2025年4-6月)

  • 1. Re:ゼロから始める異世界生活(約5億円超)
  • 2. ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる(5億円)
  • 3. ある魔女が死ぬまで(約4.5億円)
  • 4. 陰の実力者になりたくて!(約4億円)
  • 5. 紫雲寺家の子供たち(約4億円)
  • 6. オーバーロード(約4億円)
  • 7. 履いてください、鷹峰さん(約4億円)
  • 8. この素晴らしい世界に祝福を!(約3億円台)
  • 9. ダンジョン飯(約3億円台)
  • 10.文豪ストレイドッグス(約3億円台)

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出版部門累計売上上位

  • 1. パンどろぼう(2020)
  • 2. ソードアート・オンライン(2009)
  • 3. 無職転生~異世界行ったら本気だす(2014)
  • 4. 純白のウエディングドレスで復讐を(2024)
  • 5. 角川まんが学習シリーズ(2015)
  • 6. とある科学の超電磁砲(2007)
  • 7. 光が死んだ夏(2022)
  • 8. Re:ゼロから始める異世界生活(2014)
  • 9. とある魔術の禁書目録(2004)
  • 10.拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます(2022)

※売上リスト内の脱字を訂正いたしました

著者 経済/社会担当
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