大阪万博のガンダム、全パビリオンで満足度1位 バンダイの業績にも好影響「大きな励みと財産に」


大阪万博のガンダム、全パビリオンで満足度1位 バンダイの業績にも好影響「大きな励みと財産に」

バンダイナムコホールディングスが6日に実施した、2025年度上半期の決算説明会において、業績説明と合わせて大阪・関西万博への出展と業績について報告した。

同社は10月まで開催された大阪・関西万博において自社パビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」を展開し、同社の報告によると、開催期間中の累計入場者数が100万人を超えたという。

万博繋がりでホビー等売上も順調、バンナム手応え

さらに、ビデオリサーチが2025年7月に関東・関西地区の万博来場経験者700サンプルを対象に実施した調査では、満足度が高いパビリオンランキングで第1位に選ばれたことも言及。施設の世界観やスタッフのホスピタリティが評価されたほか「最もXに投稿されたパビリオン」にも選ばれた。

説明会で同社の浅古氏は「大阪・関西万博での盛り上がりが、ガンダムの商品・サービスの販売に間違いなく結びついていると感じています」とその手応えに言及。

大阪・関西万博に関する報告内容
大阪・関西万博に関する報告内容

さらに「それ以上に、国内外のあらゆる世代の方にご覧いただき、体験いただいたことで、ガンダムファンとより深くつながり、新しいファンとも広くつながるきっかけをつくれたことを非常にうれしく思っています」と述べ、「大阪・関西万博を通じてつながった皆さんの笑顔を直接見ることができたことは、大きな励みと財産になりました」と万博出展の意義を強調した。

あわせて発表した2025年度上半期の業績は売上高6,438億円、営業利益1,054億円となり、年初の計画と8月に見直した修正計画のいずれも上回る結果に。特にIP(知的財産)別では「ガンダム」シリーズの上半期の売上高がグループ全体で初めて1,000億円を超え、1,272億円となり、年度全体の予想においては700億円積み増し「2,300億円」へと上方修正した。

この好調について、同社は「新作映像や万博出展などによる話題の盛り上がりと、商品・サービス展開が非常に良い形で相乗効果を発揮した」と説明している。

Yoshioka

著者 Yoshioka
媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。領域はアニメ、テクノロジー、コンテンツビジネス、Webシステム開発など。PRプランニングやIP調達も担当。好物は新作アニメ(きらら、百合なら特に)、海外スマホ、アジア旅など。