GREE、FY24Q1は2桁減益…「ヘブバン」ヒット反動続くも、1.5周年施策は“奏功”と評価 VTuber事業への投資も継続


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ソーシャルゲームの開発などを手掛けるグリー株式会社は2日、自社の2024年6月期第1四半期決算を公表。グループ連結での第1四半期の業績として、売上高が4.8%減の157億8700万円(前年同期比,以降同)、営業利益が22.6%減の12億2500万円を記録し、2桁減益であることが明らかとなった。

主な減益の理由として、2022年2月にリリースしたゲーム「ヘブンバーンズレッド」のヒット反動が継続していることに加え、「REALITY」やVTuber事務所等のメタバース事業への積極投資や投資事業の配当減が重なったことによるものだとしている。

自社ゲームIPの開発運営を行うアニメ・ゲーム事業のWFSについては「ヘブンバーンズレッド」に関する現況が報告されており、同タイトル内で実施したリリース1,5周年記念イベントは事業成長に「奏功」したと評価したほか、「転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚」や「この素晴らしい世界に祝福を!」とのコラボイベントも好調に推移しているとの記述もみられた。

同事業の今後についてはバンダイナムコエンターテインメントとの共同開発タイトル「転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚(まおうりゅう)」のリリース2周年が業績へ貢献するとの見通しを立てているものの、Q1に実施した各種大型施策の反動等により、売上・営業利益ともに減少すると予測している。

一方のバーチャルライバー配信アプリ「REALITY」を軸とするメタバース事業については、「REALITY」のリリース5周年施策で売上が増加したほか、利益率の高いアバターの売上成長と、費用効率化により営業利益も大きく改善したと報告。

なお、VTuber事業については新VTuber事務所「Vebop Project」の立ち上げや新規VTuberのデビューなどが重なったことで0.8億円の売上に対し1.8億円の営業損失を計上。今後も引き続き積極投資を継続する方針を立てており、セグメント全体としての営業利益率の改善を目指すとしている。

※FY…Financial Year

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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