映像制作大手・東北新社、100名程度の希望退職者募集 利益生む体制への転換へ
ドラマやCMなどの映像制作大手・東北新社は10月31日、希望退職者の募集を行うことを発表した。40歳以上の社員100名を募集する。
同社は中期経営計画において構造改革を推進しており、2025年3月期に不採算事業売却・撤退や希望退職者の募集を実施。当期においても採用の抑制などに取り組んでいるが、この度「一層の適正規模化を図り、安定的に利益を生み出せる体質への転換を目指すため」募集を決議した。
募集対象者は40歳以上のグループ正社員、定年再雇用社員、無期契約社員、一部の契約社員で、募集期間は2025年12月8日から2026年1月9日まで。優遇措置として会社都合の退職として扱い、再就職支援も実施するほか、所定の退職金のほか特別加算金を支給する。
希望退職者募集に伴い発生する費用等は期末に特別損失として計上する見込み。現時点では応募者数が未定であるため、特別損失の計上額等については確定次第公表するとしている。
同社の直近期の本決算は売上高456億8600万円、営業利益26億8200万円と前期比減収増益を記録。純利益ベースでは増益傾向となっている一方、売上高は減少を続けている。昨年には業績向上などを理由に、シンガポール系投資会社3D Investment Partnersから株式非公開化を目的とした公開買付けの提案も受けていた。