アニメ産業市場、過去最高の3兆8407億円 海外市場が初の2兆円超で躍進=AJA
 
                    一般社団法人日本動画協会は30日、2024年のアニメ産業市場規模の速報値を発表。速報値によると、2024年のアニメ産業市場は推計3兆8407億円となり、前年比114.8パーセントの増加で市場最高値を更新した。
同協会は2009年より毎年「アニメ産業レポート」を刊行しており、アニメ産業の調査及び統計・分析を実施。上記の速報値はアニメ産業に「ユーザーが支払った金額を推定した広義の市場規模」を示したもので、増加率でも2019年の前年比115.3%に次いで史上2番目となった。

産業市場の拡大は国内市場1兆6705億円(前年比102.8%)も貢献するが、海外市場2兆1702億円(前年比126.0%)の貢献が圧倒的に大きいという。
また、全ての商業アニメ制作企業の売上を推定した”狭義”のアニメ業界市場は4662億円となり、前年比109.1%と順調に増加し、こちらも市場最高値を更新した。これはアニメ産業市場の国内市場における伸び率を上回るが、海外を含めたアニメ産業市場全体の伸び率よりは小さい。
同協会は「アニメ産業レポート2025」を12月上旬に刊行する予定で、定価22,000円。本誌では、アニメ制作会社を対象にアンケート集計した2024年の数値と各業界・各メディアの動向報告に加え、アニメ業界の有識者によるマーケットの最新情報などを収録する。
