カプコン、パチスロ機事業で半期利益472%の大幅増 「モンハン」などリピート販売も後押し


カプコン、パチスロ機事業で半期利益472%の大幅増 「モンハン」などリピート販売も後押し

カプコンが29日に発表した2026年3月期の中間期決算によると、パチンコ・スロット関連機器を展開するアミューズメント機器事業が大きく伸長している。同事業の売上は151億9100万円で前年同期比378.3%増、営業利益90億7800万円で同471.9%増と大幅に拡大した。

同事業は直近より高い業績成長を記録しており、年度売上高は70億円(2021年9月)→57億円(2022年度)→78億円(2023年度)→90億円(20224年度)→156億円(2025年度)→184億円(2026年度予想)と推移。今回の3桁幅での増加は投入時期が影響しているが、その点を除いても成長傾向にある。

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同社はスマートパチスロ市場が堅調に推移する環境のもと、6月稼働の新機種『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』を発売。これまでに1.1万台販売したほか、10月6日稼働開始の新機種『新鬼武者3』を1.82万台出荷し、収益に貢献した。

また、スマートスロットにおいては昨年11月稼働の『モンスターハンターライズ』と今年3月稼働の『バイオハザード5』が「プレイヤーからの高評価による長期稼働」を受けているとして、リピート販売も好調に推移したことを公表している。

なお、機器販売に加えて「カプコンストア」をはじめとするアミューズメント施設運営事業も2桁幅での増収増益を記録。7月には「CAPCOM CONNECT SPACE」など合計4店舗を出店。「猛暑の影響も追い風」に、堅調な成長を見せている。

主力となるデジタルコンテンツ事業では246タイトルを231の国や地域に販売し、販売本数は2,385万本と前年同期の2,002万本を上回った。新型ゲーム機向け移植タイトルの発売やリピートタイトルの販売強化により、グローバルに販売本数の増加を実現した。

著者 経済/社会担当
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