米国バンダイ、自社ロゴが入ったAI生成画像を強く非難 殺害事件のフィギュア風加工投稿が関連か


米国バンダイ、自社ロゴが入ったAI生成画像を強く非難 殺害事件のフィギュア風加工投稿が関連か

バンダイナムコグループの米国法人Bandai Namco Toys & Collectibles America Inc.は17日、SNS上で投稿されている一部のAI生成画像に関する声明を公表。同社のロゴが付されたパッケージが暴力的な内容とともに生成されたことを受け、強い非難を示した。

これらの画像は「当社が作成、承認、あるいは関与したものではない」とし、「いかなる暴力も当社は支持せず、当社のブランド、製品、ロゴがそのような文脈で使われることを明確に否定する」との姿勢も表明している。

同社は「暴力的な内容」に関する具体的な提示は行っていないが、確認されている投稿や現地メディア報道によると、9月10日に米国内で発生した政治活動家の殺害事件を想起させるようなAI生成画像が出回り、そのなかに「BANDAI」ロゴが入ったプラモデルの偽パッケージ画像が含まれていた。

関連性は不明だが、同社は現在この件を調査中であり、「無断または誤解を招くコンテンツを報告・削除する措置を講じている」と報告している。

生成AIを使って任意の画像を「フィギュア風」に加工した投稿が直近にSNS上で散見されており、バンダイの日本法人は16日に公式サイトを通じて「弊社商品ではございません」「生成画像について弊社商品と誤解を与えるような投稿はお控えください」とのコメントを公表していた。

今回の米国側の声明はその翌日に公表されたもので、同社が関与したという誤解を与えかねない状況であったことからも、より強い口調で注意を促している。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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