やっぱりAIは美少女アバターと相性良い?生成AI「Grok」の利用者が2倍に急上昇していた

xAIが開発するAI搭載アシスタント「Grok」が、AIコンパニオン「Ani」の実装により日本市場で大幅な成長を記録した。調査会社Sensor Towerによると、同アプリは今年7月の日本App Storeにおける生産性カテゴリのダウンロード数成長でトップを獲得し、デイリーアクティブユーザー数(DAU)も実装後に2倍以上に増加した。
Grokは、ソーシャルメディア「X」が提供する生成AIツールとして、ユーザーの質問への回答や画像生成、Xやウェブデータへのアクセス機能などを有する。
そんな同サービスは7月14日にiOS版のGrok内にAIコンパニオン「Ani」をリリース。ツインテールの女性3Dキャラクターで、音声やチャットでコミュニケーションが可能で、質問に対して身振り手振りを交えて音声回答する機能を備える。その様子をキャプチャーしてXへ投稿することもできるため、「Grok」や「Aniちゃん」といったワードがトレンド入りする話題を呼んだ。
この反響はデータ面での成果も顕著に現れているといい、7月の日本App Storeにおける生産性カテゴリのダウンロード数成長量では、2位のGoogleの「Gemini」を5倍近く引き離してトップを獲得した。収益成長量でもOpenAIの「ChatGPT」に次ぐ2位となっている。
また、DAUの伸びも顕著。iOS版Grokの日本におけるDAU推移を見ると、Ani実装前と実装後の7月15日から31日の平均DAUを比較した場合、後者が2倍以上に増加している。他国のインドやアメリカでもDAU上昇は確認されているものの、日本のような大幅な伸びには至っておらず、日本ユーザーへのインパクトの大きさが際立つ結果となった。
AIコンパニオンには実装当初から好感度メーターが設けられ、これを上げることで衣装変更や回転モーションが追加される仕組みとなっている。この機能は現在、有料サブスクリプションユーザー限定で提供されており、収益成長の一因となったとみられる。