GARMIN、単体でLTE通信できる新型スマートウォッチ スマホが使えなくてもSOS発信できる


GARMIN、単体でLTE通信できる新型スマートウォッチ スマホが使えなくてもSOS発信できる

ガーミンジャパンは、スマートウォッチ単体で音声通話やメッセージ送受信が可能な「fēnix 8 Pro」シリーズを10月上旬に発売する。価格は20万6800円(税込)。

ウォッチ単体での通信を実現

本機の最大の特徴として、ガーミン初となるinReachテクノロジー搭載による単独通信機能が挙げられる。つまり、スマートフォンを携帯しなくてもウォッチ単体で通話などの機能が使えるようになる。

通常の携帯電話回線で用いられるLTEをloTデバイス向けに省電力化した「LTE-M」ネットワークを活用し、音声通話、テキスト・ボイスメッセージの送受信、位置情報のリアルタイム共有、緊急時のSOS発信に対応する。

通信機能の利用には月額1180円のサブスクリプション契約「INREACH ENABLED PLAN」が必要で、メッセージや通話はGarmin Messengerアプリを通じて行う仕組みだ。実際に本機を体験してみたところ、ウォッチをスワイプ操作する仕組みになっており、地図機能なども使用することができる。

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登山やアウトドアでの安全性向上

同社によるとこの単体通信機能は、特に登山やトレイルラン、サイクリングなどアウトドア活動での安全性向上が期待できるという。30秒ごとに位置情報を更新する「LiveTrack」機能により、家族や仲間とリアルタイムで現在地を共有でき、単独行動時の安否確認が可能となる。

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また、スマートフォンを携行できないマリンアクティビティや、電池切れや紛失破損などによりスマートフォンが使用できない緊急時でも、ウォッチからSOS信号を発信できるのは安心感を高めてくれそうだ。

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MicroLEDモデルは史上最高輝度

そして、本シリーズにはスマートウォッチ史上初となるMicroLEDディスプレイを搭載した「fēnix 8 Pro MicroLED」エディションも用意。こちらは従来モデル比で視野角は6倍、色域も15%拡大するといい、10月以降に31万8800円で発売する。

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両モデルとも、チタン製ベゼル、サファイアクリスタルレンズを採用し、アメリカ国防総省のMIL規格準拠の耐久性と100m防水性能を備える。バッテリー稼働時間は、標準モデルでスマートウォッチモード約27日間、GPSモード約78時間を実現する。

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フラグシップ帯のスマートウォッチとしては「Apple Watch Ultra」が有名どころではあるが、こちらは通常使用で最大42時間とバッテリー持ちにやや難ありのため、大きなアドバンテージになりそうだ。

衛星測位:GPS/GLONASS/GALILEO/BeiDou/みちびき(補完信号)
センサー:第5世代光学式心拍計、血中酸素トラッキング※、コンパス、ジャイロセンサー、温度計、気圧高度計など
防水機能:10ATM(100m防水)/ダイビング対応(40m)
接続機能:LTE / Wi-Fi / Bluetooth® / ANT+
内蔵メモリ:32GB
標準付属品:USB-C チャージングケーブル(Type B)、製品保証書

Yoshioka

著者 Yoshioka
媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。領域はアニメ、テクノロジー、コンテンツビジネス、Webシステム開発など。PRプランニングやIP調達も担当。好物は新作アニメ(きらら、百合なら特に)、海外スマホ、アジア旅など。