現状”世界最薄”の折りたたみスマホはサムスンではなく中華メーカー…Honor Magic V5は8.8mmを実現


現状”世界最薄”の折りたたみスマホはサムスンではなく中華メーカー…Honor Magic V5は8.8mmを実現

サムスンが8月1日に日本国内で発売を予定している新型折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」が折りたたみ時”8.9mm”という薄型化を実現し話題になっているが、実は世界最薄ではなく、直前に中国メーカーが発売した「Honor Magic V5」が現状最薄となっている。

折りたたみスマートフォンといえば、日本国内ではサムスンの「Galaxy Z」シリーズやグーグルの「Pixel Fold」が中心に展開されているが、世界に目を向けるとHUAWEI、Vivo、OPPO、Honorといった中国メーカーの勢いが凄まじく、「世界最薄」が半年ごとに塗り替わるという進化の激しい分野となっている。

直近では、これまで折りたたみスマホのネックとされてきた”薄さ”を追求する動きが著しく、本年冬には中国メーカーOPPOが「Find N5」という機種にて折りたたみ時8.93mmを達成した。これに続くようにvivoは「X Fold5」で9.2mm、サムスンは「Z Fold7」にて8.9mmとなった。

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しかし、前述の通りZ Fold7は公称値ベースでは世界最薄ではなく、7月2日に発表発売された「HONOR Magic V5」が世界最薄の折りたたみスマホとなっている。折りたたみ時の厚さは8.8mm、展開時は4.1mm。

中国大陸で20万円切りで発売された「Honor Magic V5」

その差はわずか0.1mmなのでほぼ誤差であるほか、実測による数値ではスクリーンプロテクターの都合で「正確には8.8mmではない」と指摘されている。

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実際に触ってみると、そのスリムさは一般的なスマートフォンにも並ぶ(iPhone 16 Pro Maxは8.25mm)。特に開いた場合の薄さは凄まじく、充電ポート(USB Type-C)がボディにギリギリ収まるほど。これ以上薄くするにはポートのさらなる省スペースやワイヤレスなど移行も必要となる。

カメラには5000万画素カメラ、5000万画素超広角カメラ、6400万画素望遠カメラを搭載。バッテリー容量はZ Fold7を大幅に上回る5820mAhを備える。

ただし、Z Fold7や同時期の競合モデルと比べてみるとディスプレイサイズがわずかに小さかったり、ベゼルの都合で画面領域がより小さく視認されたりするなど、全面的に優れている訳では無い。重量についても最軽量で217グラムと、Z Fold7の215グラムよりわずかに重い。

Honor Magic V5は日本国内では発売されないため、日本ユーザーとしてはまず選択肢に挙がらないだろう。価格は8999元(約18万円)とZ Fold7より8〜10万円ほど安価となっている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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