残暑の夜、エアコンつけたまま朝まで快適に眠れるか―「BAKUNE Comforter Cool」を試してみる

今年の夏も記録的な猛暑が続く中、夜間の熱中症対策としてエアコンを付けたまま就寝することが当たり前になっています。しかし、エアコンを付けて寝ると今度は明け方の冷えで目が覚めてしまったり、体調を崩してしまったりという新たな悩みも出てきます。
そんな現代の夏の睡眠課題を解決するために寝具メーカーは各社さまざまな”夏用掛け布団”という新商品を展開していますが、今回はその一つであるTENTIALの「BAKUNE Comforter Cool」を約2週間試してみました。
「BAKUNE」ブランドといえば、櫻井翔さんを起用したテレビCMでご存じの方も居るのではないでしょうか。このComforter Coolは独自の温度調整技術で「布団内環境を快適な温湿度」に近づけるという触れ込みで開発されており、エアコンで冷えた部屋でも寒すぎず、かといって暑苦しくもない絶妙な温度感を保ってくれることがポイントとなっています。
エアコン付けっぱなしでも「丁度よい」を作り出す夏用掛け布団
従来のタオルケットでは、エアコンを効かせた部屋では肌寒くて途中で目が覚めることがよくあるものの、普通の掛け布団を使うには暑すぎて汗だくになってしまいます。
そこでBAKUNE Comforter Coolは、中に温度調整素材(PCM)を含んだ繊維が使われており、布団内の温度に応じて適度な保温と放熱を自動的に調整してくれます。
実際に27度設定でエアコンを付けたまま使ってみたところ、寝始めは心地よい涼しさを感じながらも、夜中にエアコンで室温が下がってくると適度な保温性を発揮してくれるのが分かりました。製品を手や足で触ってみると始まりはひんやり冷たく、次第に温まっていきつつも、汗をかかない程度までに保ってくれていることが実感できました。
また、朝の目覚めについては、かなり気分が良い状態で起きることが多くなりましたが、比較実験などを行ったわけではないので主観では「布団一枚だけの効果」とは一概には言えないかもしれません。とはいえ、しっかりと深い眠りが取れていることは、日中の集中力向上やパフォーマンスにも直結します。夏バテのような倦怠感への不安も少なくなったように感じました。
アイディアも◯。実用性も申し分なし
機能面だけでなく、実用性も◎。家庭用洗濯機でそのまま洗えるので、汗をかきやすい夏でも清潔に保てます。付属の収納バッグにしまうとコンパクトになるだけでなく、洗濯ネット代わりにもなるので、アイデア商品としても評価できます。
肌触りも良く、適度な重量感があるので安心感があります。軽すぎるタオルケットでは物足りなさを感じていた人にもおすすめできそうです。
実際に、TENTIALが行った検証では、タオルケットと比較してBAKUNE Comforter Coolの方が、一晩の睡眠における疲労感の軽減率が高いという結果もあるとのこと。
デメリットはやはり価格?
ただし、完璧な商品というわけではありません。価格は直販で18,920円(シングルサイズの場合)と、一般的な夏用寝具と比べるとやや高めの設定です。また、温度調整機能は確かに優秀ですが、極端に暑い日や寒い日には、やはり室温設定の調整が必要になります。
また、体感には個人差があるため、すべての人に同じ効果があるかは分からない点も付け加えておきます。
エアコンを使った現代の夏の睡眠環境において、BAKUNE Comforter Coolは試してみる価値ある製品になっていると感じました。
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価格面では投資と言える金額ですが、快適な睡眠環境が整う用になると考えると、コストパフォーマンスは悪くないでしょう。夜中の中途覚醒に悩んでいる人や、エアコンによる体調の乱れを感じている人はチェックしてみても良いかもしれません。