米国関税によるスマホ価格高騰を半数以上が「懸念」中古スマホの購入意向も多く

整備済み中古(リファービッシュ)製品を運営するBack Marketは、米国関税によるスマートフォン価格の高騰懸念に対する意識調査の結果を発表。男女1,000名を対象に約6割がトランプ関税などによる価格上昇に不安を感じていることが明らかになった。
米国のトランプ大統領の関税政策などによるスマートフォン価格への影響について尋ねたところ、「今後さらに価格が上がると思う」が28%、「一部ブランドでは価格が上がると思う」が19%、「購入をためらう要因になると思う」が13%となり、合わせて約6割が価格上昇への不安を抱いている結果となった。
価格が今後さらに上昇した場合の対応策として、「リファービッシュスマホを検討すると思う」が26%、「中古スマホを検討すると思う」が12%となり、約4割が新品以外の選択肢を前向きに検討していることが示唆された。
ここでのリファービッシュ品とは中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認されている整備済製品を指す。Back Marketだけでなく国内大手のリユースグループ各社も類似製品を販売している。
特に価格上昇に不安を感じている層では約3人に1人がリファービッシュスマホの購入を検討。価格と品質のバランスを重視する消費者の間で注目が高まっていることが推察される。
またリファービッシュスマホと中古スマホの印象を比較した結果では、リファービッシュスマホが複数の項目で高い評価を獲得した。「傷や汚れが少ない」では同9%対6%、「バッテリー性能が新品に近い」では同10%対4%などとなった。
一方、ネガティブな印象では中古スマホの方が高い数値を示した。「傷や汚れが気になる」は中古36%に対しリファービッシュ20%、「保証の不安」は同25%対14%、「バッテリー状態がわからない」は同55%対36%となっており、両者のイメージに明確な差が見られた。