iPhoneにマイナカード搭載、安全性の高さアピール　保険証としての利用も順次対応

デジタル庁は6日、iPhoneのAppleウォレットでマイナンバーカードが利用可能になると発表した。6月24日より運用を開始する。

この連携により、利用者はiPhoneにマイナンバーカードを登録することで、物理的なカードと同様に身分証明書として使用できるようになる。コンビニエンスストアでの公的な証明書の発行や、政府のオンラインサービス「マイナポータル」へのアクセスなどが予定されている。

そして、現在物理カードで運用されている「マイナ保険証」についてもAppleウォレットから利用可能になるとのこと。ただし、6月24日すぐに利用できるわけではなく、7月より一部の医療機関で実証実験を行い、9月ごろを目処に準備が整った機関から順次対応する。

また、デジタル庁ページ、Appleニュースルーム（2024年）などでは本機能の高い安全性をアピール。利用者は物理的なカードを第三者に渡すことなく、必要な情報のみを安全に共有できる。

本機能を使って身分証明書を提示するには「Face ID」「Touch ID」による生体認証が必要であるほか、物理カードと同様「あなたの医療や銀行口座などのプライバシー性の高い情報は、iPhoneのマイナンバーカード内に記録されません」としている。

そして、万一マイナンバーカードを追加したiPhoneを紛失した場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル（0120-95-0178）より、24時間365日体制で一時利用停止を受け付ける。加えて、iPhoneの機能「探す」を使うことで、デバイスのロックやデータ消去を遠隔で行うこともできる。