日本市場で「iPhone 16」最も力強い伸び 低価格の「16e」は前SEを上回る好スタートか 1−3月期調査

国際調査会社カウンターポイント・リサーチが5月28日に取りまとめた調査報告によると、アップルの「iPhone 16」が2025年第1四半期(1〜3月期)のグローバルスマートフォン販売において首位を獲得した。iPhoneシリーズのベースモデルが第1四半期で首位に立つのは2年ぶりとなる。
首位を獲得したiPhone 16は日本と中東・アフリカ地域で好調な販売実績を記録しているといい、特に日本では「ベースモデルの売上が最も高い伸びを記録した」と言及。背景については「経済状況の改善と補助金規制の見直しがAppleの価格戦略とエコシステムに有利に働いた」と分析している。
同社の販売追跡データによれば、アップルは以降もトップ10のうち5機種を占めておりiPhone 16 Pro MaxとiPhone 16 Proはそれぞれ2位と3位にランクインした。さらに今年3月に発売された「iPhone 16e」は集計期間1ヶ月ながら6位を獲得し、好スタートを果たした。SE 2022と比較して価格が上昇したにもかかわらず、16eは前世代機を初年度の販売において上回ると予想されている。
なお、Proシリーズは中国市場において、政府が6,000人民元(約833ドル)以下のデバイスを優遇する補助金政策とファーウェイなどのメーカーからの激しい競争により困難に直面。それでも、Proモデルは3四半期連続でアップルの総iPhone販売の約半分を占め続けている。
一方のサムスンは、Galaxy S25 Ultraは第1四半期で7位となり、前年同期のS24 Ultraの5位から順位を下げた。この変動は主にS25 Ultraの四半期中の販売期間が短かったことに起因するという。また、Galaxy A16 5Gは5位にランクインし、前年同期のGalaxy A15 5Gから1つ順位を上げた。特に北米は最大市場となっているといい、世界売上の3分の1を占めた。
また、アップルとサムスン以外で上位10位に入った唯一のモデルは、直販価格1万円台の超廉価モデル・シャオミのRedmi 14Cとなった。同モデルは全機種と比較して前年同期比43%の成長を達成しており、売上の大部分は新興市場、特に中東・アフリカと中南米地域からのものだった。